自然環境保全基礎調査
総合とりまとめ | 総合とりまとめ |
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植物 | 動植物分布調査 | 植生調査 | 特定植物群落調査 | 巨樹・巨木林調査 | 植物目録の作成 |
動物 | 動植物分布調査 | 動物分布図集 | 身近な生きもの調査 | 過去における鳥獣分布調査 | 哺乳類の分布調査 | 特定哺乳類生息状況調査 | 両生類・爬虫類の分布調査 | 昆虫類の分布調査 | 鳥類の分布調査 | 陸生及び淡水貝類の分布調査 | 淡水魚類の分布調査 |
地形地質 | 表土改変状況調査 | 自然景観資源調査 |
すぐれた自然調査 | すぐれた自然調査 |
河川湖沼 | 陸水域自然度調査 | 河川調査 | 湖沼調査 | 湿地調査 |
海域 | 海域自然度調査 | すぐれた自然調査 | 海岸調査 | 藻場調査 | 干潟調査 | サンゴ礁 | 海域生物調査 | 海域環境調査 | 海の生きもの調査 | 海辺調査 | 海棲動物調査 | 沿岸調査 |
生態系 | 環境寄与度調査 | 生態系総合モニタリング調査 | 生態系多様性地域調査 |
種 | 種の多様性調査 |
遺伝子 | 遺伝的多様性調査 |
遺伝的多様性調査
調査時期 | 成果物一覧 |
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第5回調査 平成6~12年度 |
生物多様性調査 遺伝的多様性調査 調査報告書(平成11年度)
遺伝的多様性とは(平成13年) |
生物多様性条約で定義される生物多様性の3つのレベル(生態系レベル、種レベル、及び遺伝子レベル)の内、遺伝子レベルの多様性は種の存続を支え、種レベル、生態系レベルの多様性の維持に貢献している。本調査は生物多様性調査の一環として、野生生物の遺伝的多様性に関する基礎情報の収集とその把握、手法の検討に焦点を絞って実施されたものである。
2.調査の内容と方法
遺伝的多様性の情報分析の観点から既存情報の整理、遺伝的多様性の情報蓄積の観点から現地調査による試料採集及びそれらの分子遺伝学的解析の実施を行った。
3.調査結果
採集された試料の解析の結果、レッドデータ種と普通種との遺伝的な類縁関係が示された例や、形態上は1種であるが、その中に遺伝的に異なる種が存在する隠蔽種等が確認された。これらの結果は、レッドデータ種において遺伝子レベルの調査が急務である事を示すだけでなく、普通種、移入種において、従来の調査では保全の対象となり難かった種について、保全の必要性の高いものが含まれる可能性を示すものである。