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生物多様性条約で定義される生物多様性の3つのレベル(生態系レベル、種レベル、及び遺伝子レベル)の内、遺伝子レベルの多様性
は種の存続を支え、種レベル、生態系レベルの多様性の維持に貢献している。本調査は生物多様性調査の一環として、野生生物の遺伝
的多様性に関する基礎情報の収集とその把握、手法の検討に焦点を絞って実施されたものである。
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遺伝的多様性の情報分析の観点から既存情報の整理、遺伝的多様性の情報蓄積の観点から現地調査による試料採集及びそれらの分子遺伝学的解析の実施を行った。
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採集された試料の解析の結果、レッドデータ種と普通種との遺伝的な類縁関係が示された例や、形態上は1種であるが、その中に遺伝的
に異なる種が存在する隠蔽種等が確認された。これらの結果は、レッドデータ種において遺伝子レベルの調査が急務である事を示すだけでなく、普通種、移入種において、従来の調査では保全の対象となり難かった種について、保全の必要性の高いものが含まれる可能性を示すものである。
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