平成23年度採択事業の概要

No. 事業名 協議会名 事務局 事業実施期間
30 都市部における生物多様性の保全と外来生物対策  なごや生物多様性保全活動協議会 愛知県名古屋市 H23 ~ H25
31 豊岡生物多様性・生態系サービス保全推進モデル事業  コウノトリ生息地保全協議会 兵庫県豊岡市 H23 ~ H25
32 徳島県美波町でのアカウミガメの保全活動  ウミガメ保護対策協議会 徳島県美波町 H23 ~ H25
33 屋久島生物多様性保全再生事業  屋久島生物多様性保全協議会 鹿児島県屋久島町 H23 ~ H24
34 竹富町クジャク防除対策事業  竹富町クジャク防除対策協議会 沖縄県竹富町 H23 ~ H24
35 市民と農民が取り組むシナイモツゴとゼニタナゴの保全事業  旧品井沼周辺ため池群自然再生協議会 宮城県 H23 ~ H26

30 都市部における生物多様性の保全と外来生物対策

  • 名古屋市 竜巻池の池干し

    名古屋市 竜巻池の池干し

協議会名

なごや生物多様性保全活動協議会 【愛知県名古屋市】

構成員

愛知守山自然の会、雨池ホタルの会、伊勢・三河湾流域ネットワーク、大高緑地湿地の会、尾張サンショウウオ研究会、特定非営利活動法人 環境市民 東海事務所、白玉星草と八丁トンボを守る島田湿地の会、水源の森と八竜湿地を守る会、雑木林研究会、中部蜘蛛懇談会、なごや外来種を考える会、なごや環境大学実行委員会、名古屋昆虫同好会、名古屋自然観察会、名古屋城外堀ヒメボタルを受け継ぐ者たち、名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科生物多様性研究センター、名古屋市立鳴子台中学校科学部、なごやの森づくりパートナーシップ連絡会、なごや東山の森づくりの会、特定非営利活動法人 日進野菜塾、日本カメ自然誌研究会、日本野鳥の会愛知県支部、花水緑の会、隼人池を美しくする会、特定非営利活動法人 藤前干潟を守る会、三河淡水生物ネットワーク、名城大学理工学部環境創造学科齊藤研究室、名城大学理工学部環境創造学科谷口研究室、名東自然観察会、もりづくり会議、守山リス研究会、矢田・庄内川をきれいにする会、山崎川グリーンマップ、名古屋市

事業実施期間

平成23年度~25年度

事業の概要および成果

名古屋市域内の優先的に防除が必要と考えられる地域において、アライグマ、ミシシッピアカミミガメ、外来魚、外来性スイレンといった外来種について、専門家の協力を得ながら順応的に対策を実施。さらに、その成果を市民に広く公開し、多様な主体が参画する「外来生物情報モニタリングシステム」を構築。大都市に残された貴重な生息地における詳細な生物相調査、それらを踏まえた在来生物の保全・再生及び外来生物の駆除作業及び生物多様性の向上に関して様々な主体がモニタリングを継続。上記調査結果を登録した生物情報モニタリングデータベースを構築し、市民からの情報を元に外来生物の分布を把握し、防除に繋げるシステムを整備。

31 豊岡生物多様性・生態系サービス保全推進モデル事業

  • ビオトープの生きもの調査

    ビオトープの生きもの調査

協議会名

コウノトリ生息地保全協議会 【兵庫県豊岡市】

構成員

NPO法人コウノトリ市民研究所、コウノトリ環境経済コンソーシアム、コウノトリ湿地ネット、但馬野鳥の会、豊岡市

事業実施期間

平成23年度~25年度

事業の概要および成果

兵庫県豊岡市において、コウノトリの生息地保全に向けた湿地の保全と賢明な利用を具現化するために、持続的な地域生物多様性の保全活動の確立を目指して、ツーリズムプログラムの整備や環境学習の実施、企業の参加促進に向けた検討を行うこと、併せて、これまでの活動により蓄積されてきたデータ等により「生物多様性情報システム」を構築し、コウノトリの個体群形成に資することを目的として実施。
本事業では、コウノトリが飛来している各地域とのネットワークを強化するとともに、普及啓発のため市民によるコウノトリの確認作業・生き物調査、勉強会や交流会などを開催し、市民による生物の調査結果を「生物多様性情報システム」に反映した。

32 徳島県美波町でのアカウミガメの保全活動

  • アカウミガメの衛星追跡調査

協議会名

ウミガメ保護対策協議会 【徳島県美波町】

構成員

美波町教育委員会(うみがめ博物館を含む)、 美波町産業振興課、徳島県立農林水産総合技術支援センター、 牟岐警察署、大浜海岸周辺住民代表及び営業する者、その他会長が必要と認める住民及び団体

事業実施期間

平成23年度~25年度

事業の概要および成果

徳島県美波町大浜海岸のアカウミガメについて、近年、上陸数が減少し、また、地域のウミガメに対する関心が薄れる傾向にあることから、アカウミガメの生態の現状を把握するための海洋における行動追跡調査、産卵状況及び子ガメのモニタリング調査、住民向けの観察会や産卵予定場所周辺の海上からの光害調査などを行い、ウミガメの保護に役立てると共に、地域に根付いた効果的なウミガメの保護活動の確立を目指した。

33 屋久島生物多様性保全再生事業

協議会名

屋久島生物多様性保全協議会 【鹿児島県屋久島町】

構成員

事業実施期間

平成23年度~24年度

事業の概要および成果

平成5年に日本で初めて世界自然遺産に登録された屋久島は,海岸部の亜熱帯から山頂部の冷温帯までの植生の垂直分布が残存し、固有種を含む1500種の植物相がみられ、「洋上のアルプス」とも称される多種多様な生命を育む島である。この屋久島において、屋久島版レッドデータ植物リストの作成と海域・河川域の生物相調査を行うとともに、住民参加の観察会や報告会、環境教育の実施等により、町が策定する生物多様性地域戦略作りやオープンフィールドミュージアムの実現にも寄与する取組を実施。シカ防除柵の設置、屋久島版レッドデータブック(植物編)のレッドデータリストの作成、生物多様性の普及啓発に寄与するシンポジウム等を開催した。

34 竹富町クジャク防除対策事業

  • クジャク捕獲の様子

    インドクジャク捕獲の様子

協議会名

竹富町クジャク防除対策協議会 【沖縄県竹富町】

構成員

黒島公民館、小浜公民館、沖縄県、黒島肉用牛生産組合、竹富町猟友会、竹富町

事業実施期間

平成23年度~25年度

事業の概要および成果

西表石垣国立公園竹富地区内に定着し、八重山特有の生態系への影響等が懸念されているインドクジャクについて、効果的な捕獲手法等を検討した上で駆除を実施。あわせて、本事業をきっかけとして、クジャク排除に向けた他地域に先駆けた先進的な手法に地元が自主的に取組み、事業終了後も継続的な駆除活動を行うための防除体制を構築。

35 市民と農民が取り組むシナイモツゴとゼニタナゴの保全事業

  • ため池へ稚魚を放流

    ため池へ稚魚を放流

協議会名

旧品井沼周辺ため池群自然再生協議会 【宮城県】

構成員

NPO法人 シナイモツゴ郷の会、シナイモツゴ郷の米つくり手の会、大崎市産業経済部産業政策課自然共生推進係、東北大学大学院農学研究科沿岸生物生産システム研究室、宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団

事業実施期間

平成23年度~26年度

事業の概要および成果

シナイモツゴやゼニタナゴ(共に2007年環境省レッドリストにおいて絶滅危惧種IA類に選定)の重要な生息地である宮城県大崎市の旧品井沼周辺ため池群において、生息環境の改善を図るとともに、遺伝的多様性を維持しながら生息池を保全・拡大する方法を検討・実践。さらに、農民によるシナイモツゴ郷の米認証制度等の地域の保全体制の強化も併せ、旧品井沼周辺ため池群の生態系の復元を目指した取組を実施。

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