平成22年度採択事業の概要

No. 事業名 協議会名 事務局 事業実施期間
27 北海道エゾシカ対策事業  北海道エゾシカネットワーク 北海道 H22 ～ H24
28 陣ヶ岡丘陵地域生態系ネットワーク保全・再生事業  陣ヶ岡丘陵地域生物多様性保全協議会 福井県坂井市 H22 ～ H24
29 竹生島生物多様性保全推進事業  竹生島カワウ対策協議会 滋賀県長浜市 H22 ～ H24

27　北海道エゾシカ対策事業

  • 地域リーダー育成研修（捕獲実習）

    地域リーダー育成研修（捕獲実習）

協議会名

エゾシカネットワーク　【北海道】

構成員

北海道、標茶町、占冠村、（社）北海道猟友会、（社）エゾシカ協会、NPO法人EnVision環境保全事務所、ユウパリコザクラの会、北海道大学院農学研究院、酪農学園大学、岐阜大学、地方独立行政法人北海道立総合研究機構、独立行政法人森林総合研究所北海道支所、（有）エデュエンス・フィールド・プロダクション

事業実施期間

平成22年度～24年度

事業の概要および成果

北海道の生物多様性の攪乱要因であるエゾシカの保護管理を推進するため、(1)高山植物に対するエゾシカの食害防止のための防護柵の設置及びモニタリング、(2)希少猛禽類への人為的影響の調査、(3)地域における鳥獣保護管理等を行う人材育成、(4)効率的な捕獲技術の検討を実施した。
本事業により、エゾシカの一定程度の食害防止、クマタカの繁殖状況の把握、生態調査や捕獲の実習等による人材育成、シャープシューティング法による効率的捕獲の実証等の成果が得られた。

28　陣ヶ岡丘陵地域生態系ネットワーク保全・再生事業

協議会名

陣ヶ岡丘陵地域生物多様性保全協議会　【福井県坂井市】

構成員

事業実施期間

平成22年度～24年度

事業の概要および成果

福井県坂井市の丘陵地において、水生昆虫の生息地における湿地の維持、外来種の駆除、定期的な監視体制の整備や保護増殖等を実施。
保全活動の実施により、局所的ではあるが、確実に個体群サイズが拡大している。
地元小学校での環境教育としての自然観察会やシンポジウムの開催により、生物多様性の必要性について普及啓発することができた。

29　竹生島生物多様性保全推進事業

  • カワウ対策学習会

    カワウ対策学習会

協議会名

竹生島カワウ対策事業推進協議会　【滋賀県長浜市】

構成員

竹生島奉賛会、宝厳寺、都久夫須麻神社、竹生島売店組合、滋賀県自然環境保全課、滋賀県湖北森林整備事務所、長浜市

事業実施期間

平成22年度～24年度

事業の概要および成果

日本最大のカワウコロニーにおけるカワウの対策を推進するため、銃器を使用した効率的な個体数調整を推進するとともに、植生被害モニタリングや管理歩道の整備、さらには普及啓発の実施など地域の生物多様性を保全することを目的として各種事業を総合的に実施。
本事業と他事業との連携により、銃器捕獲を継続してきた結果、竹生島周辺のカワウ生息数は大きく減少。また、生息数の減少に伴い、枯損が進行していたタブノキに回復が見られ、下層植生についても顕著な回復傾向が見られた。
カワウ保護管理の全国のモデルとなり得る先進的な取組である。

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