砂浜(ウミガメ)調査

生態系「砂浜」

生態系「砂浜」

砂浜は、海水の浄化の場としても重要な役割を果たしており、多様な生きものの生息・生育の場となっています。また、波や風によって常に変化する環境でもあり、食物連鎖を通して陸と海の生態系をつなぐ役割を担っています。

トピックス

調査項目と内容

現地調査主体:研究者、市民団体や個人

■調査者・専門家へのインタビュー
砂浜生態系の指標としてウミガメ類に着目し、上陸・産卵回数などを調査しています。

調査項目 調査内容 調査頻度 調査結果の概要
ウミガメ類の上陸回数 足跡や掘り返し等の痕跡調査 毎年 ・アカウミガメの上陸回数の減少傾向
ウミガメ類の産卵回数 ・アカウミガメの産卵回数の減少傾向
ウミガメ類の卵の食害状況 ・在来種であるタヌキやキツネ、イノシシによる捕食事例の確認
・外来イノシシによる捕食事例の確認
物理環境 砂中温度の測定 一部のサイトにおいて毎年 ・砂中温度の長期的な上昇
・海浜植生による砂中温度の低下
周辺環境の変化 目視調査 毎年 ・砂浜や海岸線の変化の把握
海岸の変化状況把握

■詳しくは調査マニュアルをご覧下さい。

分かってきたこと

アオウミガメの産卵場所が変化している?

日本で産卵するウミガメ科の性別は、卵の中で個体が成長する際の温度で決まり、約29℃を境に高ければメス、低ければオスとなるため、温暖化によってメスが増え、オスが不足する可能性が以前から指摘されてきました。
モニタリングサイト1000 では、全国5か所の産卵地に温度ロガーを埋設し、砂中温度を調査しています。赤羽根海岸サイト(愛知県田原市)において、1947 年の砂中温度は26.5℃、2021 年が28.2℃となり、この75 年間で1.7℃上昇したと推定されました。
砂中温度をもとに生まれてくる子ガメの性比(メスの割合)を算出すると、1947 年は18%、2021 年は55%となり、2021 年はオスとメスがほぼ同じぐらい生まれていると推定されました。

アオウミガメの写真

赤羽根海岸サイトにおける砂中温度の推定値(点線は回帰直線)

アオウミガメの写真

推定された砂中温度の変化にもとづくメス増加のイメージ

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■その他分かってきたことは、分かってきたこと一覧をご参照下さい。

施策への活用

  • ・国立公園管理(屋久島)
  • ・ウミガメ保護ハンドブック作成(環境省自然局・日本ウミガメ協議会、2006)
  • ・「日米墨3か国北太平洋アカウミガメ個体群回復計画」の策定
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  • ■詳しくは施策への活用一覧をご参照下さい。

調査結果へのリンク