生物多様性国家戦略

生物多様性国家戦略とは

生物多様性国家戦略とは、生物多様性条約及び生物多様性基本法に基づく、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する国の基本的な計画です。我が国は、平成7年に最初の生物多様性国家戦略を策定し、これまで5回の見直しを行ってきました。


現行の生物多様性国家戦略は令和5年に策定した第六次戦略「生物多様性国家戦略2023-2030」となります。

第六次戦略「生物多様性国家戦略 2023-2030」(令和5年3月31日閣議決定)

令和4年12月にカナダ・モントリオールで開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)では、2010年に採択された愛知目標の後継となる、2030年までの世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、各国はそれを踏まえ生物多様性国家戦略を策定・改定することが求められました。我が国ではこれに先立ち生物多様性国家戦略の見直しの検討を進め、令和5年3月31日に「生物多様性国家戦略2023-2030」を閣議決定しました。

本戦略の概要は次のとおりです。

1.位置づけ

  • 新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に対応した戦略
  • 2030年のネイチャーポジティブの実現を目指し、地球の持続可能性の土台であり人間の安全保障の根幹である生物多様性・自然資本を守り活用するための戦略

2.ポイント

  • 生物多様性損失と気候危機の「2つの危機」への統合的対応、ネイチャーポジティブ実現に向けた社会の根本的変革を強調
  • 30by30目標の達成等の取組により健全な生態系を確保し、自然の恵みを維持回復
  • 自然資本を守り活かす社会経済活動(自然や生態系への配慮や評価が組み込まれ、ネイチャーポジティブ(自然再興)の駆動力となる取組)の推進

3.構成・指標

  • 第1部(戦略)では、2030年のネイチャーポジティブの実現に向け、5つの基本戦略と、基本戦略ごとの状態目標(全15個)・行動目標(全25個)を設定

-5つの基本戦略-

(1)生態系の健全性の回復

(2)自然を活用した社会課題の解決

(3)ネイチャーポジティブ経済の実現

(4)生活・消費活動における生物多様性の価値の認識と行動

(5)生物多様性に係る取組を支える基盤整備と国際連携の推進

  • 第2部(行動計画)では、第1部で設定した25個の行動目標ごとに関係省庁の関連する具体的施策(367施策)を整理
  • 各状態目標・行動目標の進捗を評価するための指標群を設定(昆明・モントリオール生物多様性枠組のヘッドライン指標にも対応する指標を含む)

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