砂浜(ウミガメ)調査

生態系「砂浜」

生態系「砂浜」

砂浜は、海水の浄化の場としても重要な役割を果たしており、多様な生きものの生息・生育の場となっています。また、波や風によって常に変化する環境でもあり、食物連鎖を通して陸と海の生態系をつなぐ役割を担っています。

トピックス

調査項目と内容

現地調査主体:研究者、市民団体や個人

■調査者・専門家へのインタビュー
砂浜生態系の指標としてウミガメ類に着目し、上陸・産卵回数などを調査しています。

調査項目 調査内容 調査頻度 調査結果の概要
産卵回数 足跡や掘り返し等の痕跡調査 毎年 増減傾向の把握
上陸回数 増減傾向の把握
上食害状況 急激な増加傾向
物理環境 砂中温度の測定 一部のサイトにおいて毎年 砂中温度の変化の把握
周辺環境の変化 目視調査 毎年 砂浜や海岸線の変化の把握
海岸の変化状況把握

■詳しくはマニュアル・動画マニュアルをご覧下さい。

分かってきたこと

アオウミガメの産卵場所が変化している?

日本はアオウミガメの産卵場所の北限域にあたります。アオウミガメの産卵は主に小笠原諸島や南西諸島で確認されますが、近年は種子島でも恒常的に産卵が確認されています。また、2019年には伊豆諸島での産卵が5回確認され、アオウミガメの産卵地が北へ変化している可能性が示唆されました。

アオウミガメの写真

写真.アオウミガメ(写真:NPO法人日本ウミガメ協議会)

■その他分かってきたことは、分かってきたこと一覧をご参照下さい。

施策への活用

  • ・国立公園管理(屋久島)
  • ・ウミガメ保護ハンドブック作成(環境省自然局・日本ウミガメ協議会、2006)
  • ・「日米墨3か国北太平洋アカウミガメ個体群回復計画」の策定
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  • ■詳しくは施策への活用一覧をご参照下さい。

調査結果へのリンク