HOME   | サイトマップ   |
森林・草原
生態系「森林・草原」
生態系「森林・草原」

生態系「森林・草原」

 森林はわが国の陸域において骨格をなす生態系タイプです。気候帯に応じて落葉広葉樹林や常緑広葉樹林などいくつかのタイプのものが発達しており、ツキノワグマやクマタカなど大型鳥獣をはじめ、生物多様性のきわめて高い生態系です。昭和30~40年代に多くの面積が減少しましたが、近年は減少の程度は鈍化しています。一方、一つひとつの森林のまとまりの面積は減少しており、生息地の分断化が進行しつつあります。手入れ不足による人工林や二次林の荒廃等、野生生物の生息・生育環境の質的な悪化も懸念されています。

 草原は高山・亜高山帯及び海岸の自然草原と、火入れ等人為的干渉の下で維持されてきた野草地(二次草原)に分類されます。わずかに見られる自然草原には、独特の生態系が維持されています。一方、採草等の目的で維持されてきた二次草原は、自然草原に依存する生物種にとっての代替的な生息・生育場所として重要な存在となっています。採草地・放牧地等として利用されてきた二次草原の多くは、二次林と同様、利用されなくなり、十分な管理が行われなくなったため、遷移が進行し、かつては普通に見られた草原性の種の一部については急激な減少が懸念されています。

 モニタリングサイト1000森林・草原調査では、日本の代表的森林タイプ(常緑針葉樹林や針広混交林、落葉広葉樹林、常緑広葉樹林等)と気候帯(亜高山帯や亜寒帯、冷温帯、暖温帯、亜熱帯)の組み合わせにより国土を区分し、それぞれの区分の森林及び草原に調査サイトを配置しています。調査サイトはコア・準コアサイトと一般サイトに分かれており、あわせて約470ヶ所の調査サイトがあります。


調査項目と内容
1.毎木調査
調査項目と内容 1.毎木調査

 サイト毎に1ha(100m×100m)の調査区を設け、調査区内に生育する樹木のうち、幹の胸高(高さ1.3m)周囲長が15cm以上のものを対象に胸高周囲長を計測し、樹種名を記録し、樹木の成長を把握しています。

 ※コア・準コアサイトのみ

2.落葉落枝・落下種子調査

 調査区内に樹上から落下してくる葉や枝、種子をとらえる装置を25個設置し、回収された落葉落枝・落下種子の乾燥重量を計測し、さらに種子は種子数・健全種子数、種子重量・健全種子重量を計測しています。
 ※コア・準コアサイトのみ

3.地表徘徊性甲虫調査

 調査区内に落とし穴による捕獲トラップを20個設置し、林床を徘徊し、飛翔能力を持たない又は乏しい甲虫類を捕獲し、捕獲した個体の乾燥重量を計測し、種名を記録しています。
 ※コア・準コアサイトのみ

調査項目と内容 3.地表徘徊性甲虫調査
4.鳥類調査

 サイト毎に延長1kmの調査路に100m以上の間隔で5つの定点を設け、調査時は調査路を往復し定点で10分間、半径50m以内の範囲とそれ以外の範囲に分けて、目視あるいは鳴き声により確認した鳥類の個体数を記録しています。繁殖期と越冬期にそれぞれ2回実施しています。

調査項目と内容 4.鳥類調査
5.植生概況調査

 森林サイトでは鳥類調査の定点の周囲約25m四方を調査区画に設定し、その中の植物の被度を林床、低木、亜高木、高木、突出木にわけて記録しています。草原サイトでは約50m四方を調査区域に設定し、水平方向の環境構造の把握を目的として、草本は丈によって、ひざ下、へそ下、背丈程度、背丈以上の4区分に分け、また耕作地、樹木、裸地、水域の4区分に分け、各環境の被度を記録しています。

 各調査項目の詳しい調査方法については、モニタリングサイト1000調査マニュアルのウェブページ に掲載されている森林・草原調査マニュアルをご参照ください。

調査結果へのリンク
■報告書
■データファイル
■速報
環境省生物多様性センター
〒 403-0005 山梨県富士吉田市上吉田剣丸尾5597-1
Tel:0555-72-6033
mot@biodic.go.jp
All Rights Reserved, Copyright Ministry of the Environment. Powered by POOSNET