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高山帯
生態系「高山帯」
生態系「高山帯」

 わが国の山岳地形のうち、森林限界以上の標高帯を高山帯と称しています。高山帯はその低温や積雪、強風といった厳しい自然環境によりハイマツなどの低木林やいわゆるお花畑と呼ばれる雪田草原、風衝草原など特徴的な植生を有し、高山植物や高山蝶、ライチョウなど氷河期からの生き残りを含む固有種が多く存在しています。

 高山帯は、こうした生物の生育・生息地が人為的な影響を比較的受けずに残された我が国の生物多様性にとって非常に重要な生態系です。高山帯では、登山者の増加による植生の踏みつけや高山植物の盗掘、ゴミの投棄や排泄物の増加などが、これまで大きな問題とされてきました。近年は、低地性植物の増加や、自然分布域外からの動植物の持ち込みや侵入といった国内外来種も問題となっています。

 モニタリングサイト1000高山帯調査では、大雪山、北アルプス、白山、南アルプス及び富士山を調査サイトとし、気温、地温・地表面温度、植生、ハイマツ節間成長、開花フェノロジー、チョウ類、地表徘徊性甲虫、マルハナバチ類の調査を行っています。

調査項目と内容
1.気温/地温・地表面温度調査

 サイト毎に行っている植生調査と同じ環境での気温と地下及び地表面の温度を1時間毎に計測しています。

2.植生調査

 雪田植生や風衝草原などの各サイトの特徴的な植生が見られる地点を選定し、1m×1m×10個の永久方形枠を設置し、枠内で見られる植物の種名や被度などを記録しています。

2.植生調査
3.ハイマツ年枝伸長量調査

 高山帯の特徴的な植生の1つであるハイマツ群落を対象として、一年間に伸びた枝の長さを、過去20年くらいまでさかのぼって記録しています。

4.開花フェノロジー調査

 植生調査の調査地の近くで、高山植物の開花が見られる初夏から降雪前までを調査期間として、固定の観察地点からインターバルカメラによる撮影及び目視により、それぞれの植物種の開花ステージと開花量を記録しています。

5.チョウ類調査

 高山蝶の飛翔が見られる時期に、登山道上に設けたおよそ2~3km程度の調査ルートを一定速度で移動し確認されたチョウ類の種名を記録しています。また、お花畑に100~500m程度の調査ルートを設け、1時間ほど数回往復し、確認されたチョウ類の種名を記録しています。

6.地表徘徊性甲虫調査

 植生調査の調査地の近くで、落とし穴による捕獲トラップを設け、土壌生態系の指標であるオサムシ科などの甲虫を捕獲し、その種名と捕獲数を記録しています。

7.マルハナバチ類調査

 マルハナバチの働きバチが出現する時期に、登山道上に設けた1~3kmの調査ルートを一定速度で移動し、確認されたマルハナバチ類の種類と訪花していた植物の種類を記録しています。

 各調査項目の詳しい調査方法については、モニタリングサイト1000調査マニュアルのウェブページに掲載されている高山帯調査マニュアルをご参照ください。

調査結果へのリンク
■報告書
■速報
環境省生物多様性センター
〒 403-0005 山梨県富士吉田市上吉田剣丸尾5597-1
Tel:0555-72-6033
mot@biodic.go.jp
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