都市域における林内雨・樹幹流(2) -樹木汚染と光化学二次生成物資-(横浜市環境科学研究所報 第19号)

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メタデータのファイル識別子 gxyh_yokohama_BD_457
題名 都市域における林内雨・樹幹流(2) -樹木汚染と光化学二次生成物資-(横浜市環境科学研究所報 第19号)
公開日 1995年03月01日
管理者情報/管理者個人名
管理者情報/管理者組織名 横浜市環境創造局環境科学研究所
管理者情報/管理者職務名
管理者情報/責任者職務コード 003
管理者情報/国 日本
管理者情報/郵便番号 221-0024
管理者情報/都道府県 神奈川県
管理者情報/市区町村 横浜市
管理者情報/所在地 神奈川区恵比須町1番地 澁澤ABCビルディング1号館5階
管理者情報/電話番号 045-453-2550
管理者情報/ファックス番号 045-453-2560
管理者情報/電子メールアドレス ks-kanken@city.yokohama.jp
管理者情報/案内時間 9:00-17:00
管理者情報/問い合わせの手引き 土日祝日休業
オンライン情報源のURL https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kankyohozen/kansoku/science/shiryo/syohou.html
地表の範囲名称 神奈川県-横浜市
西側境界経度 139.464783
東側境界経度 139.725328
北側境界経度 35.592661
南側境界経度 35.312502
時間範囲
解像度コード
データセット言語コード ja
データセットの文字符号集合 N/A
要約 1991年3月~1992年4月までの約1年間、横浜市磯子区で、ヒノキを対象樹木として、樹木内外の降下物、樹幹流を一降水毎採取し、その成分濃度を分析した。その結果得られた樹幹流初期1ℓの分画データと調査地点付近のSO₂, NO₂, SPM, Oxなどの常時監視局データを比較し、樹木汚染と大気汚染物質との関係を検討した。その結果、次の事がわかった。 1)樹幹流の成分濃度と降水間隔の関係を検討した結果、ほとんどの成分は有意な正の直線関係を示し、降水間隔が長くなるほど、樹木の汚染が進んでいくことがわかった。 2)樹幹流のSO₄²⁻, NO₃⁻ 濃度と大気汚染物質の関係を検討した結果、SO₄²⁻ はその前駆物質であるSO₂ の累積濃度及びSPM の累積濃度と有意な関係を示したが、NO₃⁻ はその前駆物質であるNO₂ の累積濃度及びSPM の累積濃度と有意な関係を示さなかった。 3)Ox が60ppb以上を示した時間数と樹幹流のNO₃⁻, SO₄²⁻ 濃度との関係を検討した結果、これらは共に非常に有意な相関を示した。これより、光化学反応により生成されたHNO₃ ガス、H₂SO₄ ミストが樹木に多量に沈着していることが推測された。 4) 非光化学時における樹幹流のSO₄²⁻, NO₃⁻ 濃度と大気汚染物質の関係を検討した結果、NO₃⁻, SO₄²⁻ ともに、 NO₂, SO₂ 及びSPM の累積濃度と有意な関係を示した。これより、光化学スモッグの影響があまりない時期(秋、冬及び春、夏でも日射量の少ない時期)のNO₃⁻, SO₄²⁻ の樹木汚染は、その前駆物質であるNO₂, SO₂ が樹木に吸着して、そこで酸化されてNO₃⁻, SO₄²⁻ になる過程及び、大気中で生成された粒子状のNO₃⁻, SO₄²⁻ が樹木に沈着していく汚染されていく過程が考えられた。 5)筑波における樹幹流のNO₃⁻/SO₄²⁻ 比の季節変化を調べた結果、その挙動は光化学スモッグの影響を示す、春から夏に大きくなる特徴を示した。このことから、東京、川崎等の都市・工業地帯から排出された汚染物質が光化学反応でHNO₃ ガス、H₂SO₄ ミストなどに二次生成されながら内陸部に輸送され、そこでこれらが樹木に沈着されていることが示唆された。 
主題
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空間表現型コード
フォーマット名
配布に使用するメディア
メタデータの言語コード ja
メタデータの日付 2020年01月31日