生物多様性センター

藻場分布図の概要

藻場分布図の特徴

 藻場調査(2018~2020年度)で作成した藻場分布図の特徴は、リモートセンシング技術、とりわけ、高解像度の衛星画像を活用していることがあげられます。藻場分布図は、全国の海区を対象に、解像度50cm程度の高解像度衛星画像の解析結果に基づき、当該海区の藻場に関する知見(既往文献、過去の基礎調査の結果、有識者へのヒアリング結果)等を参考に、技術者の判読を加えて藻場の分布域を抽出しGISデータとして整備しています。
 藻場分布図の精度は、解析に利用した衛星画像に依存する仕様となっています。また、藻場の生育状況の把握及び画像解析で作成した藻場分布図の精度検証(画像解析結果で抽出された藻場分布域の確からしさの確認)をするため、各海区の代表的な海域において、藻場の繁茂期にあわせて、後述する現地調査を行っていることも特徴の1つです。
 以下に作成した藻場分布図の例(福井県敦賀市沿岸)を示しています。ここでは、アマモ場、スガモ場、海藻藻場の3つの藻場タイプが見られます。

図  藻場分布図イメージ(本州南部日本海沿岸海区の福井県敦賀市沿岸)。
図 藻場分布図イメージ(本州南部日本海沿岸海区の福井県敦賀市沿岸)。