藻場調査（2018～2020年度）の概要

　全国にわたる藻場の分布状況を把握し、藻場分布図として情報の整備・提供を行うため、藻場分布情報整備に関する様々な課題を検討するため、2018年度に藻場調査や沿岸域のリモートセンシング技術等に精通した専門家5名で構成される検討会を設置し、３ヶ年かけて以下の調査を実施しました。
（2018年度）
　藻場分布図の全国整備にあたり、藻場分布図の仕様の検討、衛星画像の調達及び画像解析（分布素図の作成）、藻場分布図作成及び現地調査を行う海区区分の設定（下図）、現地調査の実施に必要な「藻場分布図作成業務マニュアル（以下、「マニュアル」という。）」の作成等の調査設計をしました。さらに、マニュアル作成に向けた試行調査を実施した。
（2019年度）
　4海区（中部太平洋沿岸海区、北海道沿岸海区（サブ海区の日本海沿岸及び太平洋沿岸を一括実施）、南西諸島沿岸海区及び小笠原諸島沿岸海区）での現地調査及び関係する地方自治体等の関係者へのヒアリングを行いました。また、現地調査を実施した海区については藻場分布図（案）の作成を行うとともに、現地調査結果等も踏まえたマニュアルの改訂や藻場分布図の公開にむけて、検討会で議論しました。
（2020年度）
　本州北部日本海沿岸海区、本州南部日本海沿岸海区及び四国-九州沿岸海区の3海区において現地調査及び関係する地方自治体等の関係者へのヒアリングを実施するとともに、藻場分布図（案）の作成や、作成した藻場分布図（案）の精度検証等を経て、藻場分布図等の成果物を作成しました。