平成29年度モニタリングサイト1000森林・草原調査報告書

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メタデータのファイル識別子 moni1000_2017_shinrin_sogen
題名 平成29年度モニタリングサイト1000森林・草原調査報告書
公開日 2018年03月23日
管理者情報/管理者個人名
管理者情報/管理者組織名 環境省生物多様性センター生態監視科
管理者情報/管理者職務名
管理者情報/責任者職務コード 003
管理者情報/国 日本
管理者情報/郵便番号 403-0005
管理者情報/都道府県 山梨県
管理者情報/市区町村 富士吉田市
管理者情報/所在地 上吉田剣丸尾5597-1
管理者情報/電話番号 0555-72-6031
管理者情報/ファックス番号 0555-72-6035
管理者情報/電子メールアドレス biodic_webmaster@env.go.jp
管理者情報/案内時間 9:00-17:00
管理者情報/問い合わせの手引き 土曜、日曜、祭日は休業
オンライン情報源のURL http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html
地表の範囲名称 全国
西側境界経度 122.9336111
東側境界経度 153.9336111
北側境界経度 45.55777777
南側境界経度 20.42527777
時間範囲 2017-04-05/2018-03-23
解像度コード 003
データセット言語コード ja, en
データセットの文字符号集合 N/A
要約 1.本コアサイト19か所において、原則として毎木調査(樹種、幹の胸高周囲長)、落葉落枝・落下種子調査(落葉等の落下量)、地表徘徊性甲虫調査(地表徘徊性甲虫の種と個体数)を実施した。準コアサイトでは、3か所において毎木調査を、2箇所において落葉落枝・落下種子調査と地表徘徊性甲虫調査を実施した。鳥類調査(繁殖期・越冬期で種と個体数)と植生概況調査は、コアサイト20箇所、準コアサイト7箇所で実施した。 2.一般サイトでは、鳥類調査及び植生概況調査を実施した。2017年度繁殖期は森林65か所、草原13か所、計78か所で調査を実施し、2016年度越冬期については、森林49か所、草原14か所、計63か所で調査を実施した。 3.本コアサイト及び準コアサイトにおける毎木調査の結果、調査開始時から2017年度の間で、調査区内の出現種に-7~ 4種の増減があったが、その種数と調査区の年平均気温との間に有意な関係は確認されなかった。地上部現存量は、多くの調査区で調査開始から2017年度までの間に増加傾向が見られた。個別のサイトにおいては、愛知赤津では2010年度に発生したカシノナガキクイムシによってナラ枯れが生じ、2011年度から2014年度まで地上部現存量は減少していたが、2015年度には増加に転じ、2017年度は引き続き増加傾向にあった。与那では2012年度の台風により地上部現存量が減少し、地上部現存量は撹乱後4年間の間緩やかに減少傾向にあった。森林動態について、2017年度は全体として死亡率・加入率が例年の範囲内であった。 4.本コアサイト及び一部の準コアサイトにおける落葉落枝・落下種子調査では、2017年度までのデータを集計した結果、2017年度の年間落葉量・年間落下リター量は例年の範囲内であった。また、種子生産について、複数のサイトで多数回収された主要12種のうち、アカシデが2016年度において顕著に豊作であった。 5.本コアサイト及び一部の準コアサイトにおける地表徘徊性甲虫調査の結果、9,996個体の甲虫成虫が捕獲された。主要な分類群(オサムシ科、シデムシ科、ハネカクシ科の大型地表性種、センチコガネ科)の種数は99種、オサムシ科の種数は82種であった。オサムシ科、シデムシ科、センチコガネ科、ハネカクシ科が総捕獲個体数のそれぞれ50%、16%、15%、11%を占めていた。甲虫類の総捕獲数は、本州の調査区の多くで過年度の平均より有意に少なく、北海道の調査区の多くでは有意に多かった。主な分類群の中では、冷涼な気候を好むPterostichus属(ナガゴミムシ類)の捕獲数が北海道・本州で減少傾向を示す一方、温暖な気候を好むSynuchus属(ツヤヒラタゴミムシ類)は全国的に増加傾向を示した。オサムシ属(オサムシ類)は、北海道では増加傾向を、本州では減少傾向を示した。林床植生被度は、過年度と同様に温暖な地域を中心に減少傾向を示した。台風撹乱を受けた与那、苫小牧のカラマツ・トドマツ人工林では堆積落葉量の減少傾向が見られた。 6.本コアサイト及び準コアサイトにおける鳥類調査では、2017年度の繁殖期には合計89種、2016年度の越冬期には65種の鳥類が記録された。越冬期の鳥類相は、繁殖期と比べて個体数の年変動が大きかった。その理由として、ツグミ類やアトリ類など群れで越冬する冬鳥の渡来数のばらつきといった年変動の影響が考えられる。全体としては、2016年は北のバイオマスが例年より少なめであり、カラス類など大型の鳥が少ないことがバイオマスの少なさに大きく影響していた。繁殖期調査における優占種や採食場所(ギルド)別の構成比は、過年度の結果とほぼ一致しており、生息状況の安定性が確認された。本年度あらたに有意な減少がエナガとホトトギスで、有意な増加がキビタキとヤマガラで確認されており、長期的な動向についてみていく必要がある。今後も、鳥類と植生両方のデータを蓄積していくことで、こうした変化とそれをもたらす原因を明らかにすることが期待できる。 7.一般サイトにおける鳥類調査では、2017年度の繁殖期には合計140種、2016年度の越冬期には126種の鳥類が記録された。繁殖期では、出現率、優占度ともに過年度と同様の傾向を示した。森林サイトでは、植生の階層構造と鳥類の種多様度の関係について、2012年度や2013年度同様の有意な相関関係がみられた。外来種は5種が記録された。そのうち、特定外来生物であるガビチョウ、ソウシチョウは、調査サイトの入れ替えがあっても毎年各地で確認されている。今後の分布域拡大と個体数増加、生息環境が類似した在来種への影響が懸念される。
主題 モニタリング、生態系、長期観測、モニタリングサイト1000、森林、草原、毎木調査、落葉落枝・落下種子調査、リタートラップ、シードトラップ、地表徘徊性甲虫調査、ピットフォールトラップ、鳥類調査、スポットセンサス、繁殖期、越冬期
キーワード ホオノキ、ミズキ、ヒサカキ、ミズナラ、コシアブラ、リョウブ、アオダモ、ハリギリ、サカキ、ハウチワカエデ、ウラジロガシ、ブナ、イタヤカエデ、イスノキ、スダジイ、タブノキ、オサムシ科、シデムシ科、センチコガネ科、クロオサムシ、クロツヤヒラタゴミムシ、マイマイカブリ、シジュウカラ、コゲラ、ヤマガラ、ウグイス、キビタキ、ヒガラ、ヒヨドリ、カケス、メジロ、ゴジュウカラ、エナガ、シロハラ、ハシブトガラス、ガビチョウ、ソウシチョウ、樹木の多様性、樹木の成長、炭素蓄積量、森林動態、落葉落枝量、落下種子量、地表徘徊性甲虫相、林床植生被度、堆積落葉層、土壌層、越冬期群集、繁殖期群集
アクセスの制約 モニタリングサイト1000ホームページ(http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html)から提供されています。
使用の制約 生物多様性センター ウェブサイト利用規約(http://www.biodic.go.jp/copyright/index.html)に準じて利用下さい。申請手続き等が必要な場合があります。
空間表現型コード 004
フォーマット名 pdf, xls, csv
配布に使用するメディア オンライン
メタデータの言語コード ja
メタデータの日付 2018年03月23日