メタデータのファイル識別子 |
moni1000_2016_shinrin_sogen |
題名 |
平成28年度モニタリングサイト1000森林・草原調査報告書 |
公開日 |
2017年03月24日 |
管理者情報/管理者個人名 |
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管理者情報/管理者組織名 |
環境省生物多様性センター生態監視科 |
管理者情報/管理者職務名 |
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管理者情報/責任者職務コード |
003 |
管理者情報/国 |
日本 |
管理者情報/郵便番号 |
403-0005 |
管理者情報/都道府県 |
山梨県 |
管理者情報/市区町村 |
富士吉田市 |
管理者情報/所在地 |
上吉田剣丸尾5597-1 |
管理者情報/電話番号 |
0555-72-6031 |
管理者情報/ファックス番号 |
0555-72-6035 |
管理者情報/電子メールアドレス |
biodic_webmaster@env.go.jp |
管理者情報/案内時間 |
9:00-17:00 |
管理者情報/問い合わせの手引き |
土曜、日曜、祭日は休業 |
オンライン情報源のURL |
http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html |
地表の範囲名称 |
全国 |
西側境界経度 |
122.9336111 |
東側境界経度 |
153.9336111 |
北側境界経度 |
45.55777777 |
南側境界経度 |
20.42527777 |
時間範囲 |
2016-04-05/2017-03-24 |
解像度コード |
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データセット言語コード |
ja, en |
データセットの文字符号集合 |
N/A |
要約 |
1.本コアサイト19か所において、原則として毎木調査(樹種、幹の胸高周囲長)、落葉落枝・落下種子調査(落葉等の落下量)、地表徘徊性甲虫調査(地表徘徊性甲虫の種と個体数)を実施した。準コアサイトでは、5か所において毎木調査を、2箇所において落葉落枝・落下種子調査と地表徘徊性甲虫調査を実施した。鳥類調査(繁殖期・越冬期で種と個体数)と植生概況調査は、コアサイト20箇所、準コアサイト10箇所で実施した。
2.一般サイトでは、鳥類調査及び植生概況調査を実施した。2016年度繁殖期は森林69か所、草原18か所、計87か所で調査を実施し、2015年度越冬期については、森林48か所、草原12か所、計60か所で調査を実施した。
3.本コアサイト及び準コアサイトにおける毎木調査の結果、調査開始時から2016年度の間で、調査区内の出現種に-6~ 5種の増減があったが、その種数と調査区の年平均気温との間に有意な関係は確認されなかった。地上部現存量は、台風撹乱や昆虫の大発生が生じたサイトを除いて、多くの森林で調査開始から2016年度までの間に増加傾向が見られた。愛知赤津では2010年度に発生したカシノナガキクイムシによってナラ枯れが生じ、2011年度から2014年度まで地上部現存量は減少していたが、2015年度には増加に転じ、2016年度は引き続き増加傾向にあった。森林動態について、2016年度は全体として死亡率・加入率が例年の範囲内であった。
4.本コアサイト及び一部の準コアサイトにおける落葉落枝・落下種子調査では、2015年度までのデータを集計した結果、ほとんどの調査区で2015年度の年間落葉量・年間落下リター量は例年の範囲内であった。また、種子生産について、複数のサイトで多数回収された主要12種のうち、2015年度が顕著に豊作であった種はなかった。
5.本コアサイト及び一部の準コアサイトにおける地表徘徊性甲虫調査の結果、6,817個体の甲虫成虫が捕獲された。主要な分類群(オサムシ科、シデムシ科、ハネカクシ科の大型地表性種、センチコガネ科)の種数は92種、オサムシ科の種数は74種であった。オサムシ科、シデムシ科、ハネカクシ科、センチコガネ科が総捕獲個体数のそれぞれ55%、20%、11%、10%を占めていた。甲虫類の総捕獲数は、約半数のサイトで過年度の平均より有意に少なかった。総捕獲数の長期的な減少傾向が続くサイト(本州の高標高地など)では、調査開始から2016年までに平均捕獲数が50~80%ほど減少した一方、増加傾向が続くサイト(苫小牧など)では2.4~3.4倍にまで増大した。主な分類群の中では、Synuchus属(ツヤヒラタゴミムシ類)の捕獲数が過年度に引き続き全国的な増加傾向を示し、Pterostichus属(ナガゴミムシ類)とオサムシ属は減少傾向を示すサイトが増加した。林床植生被度は、過年度と同様に温暖なサイトやシカが高密度に生息しているサイトで減少傾向を示した。シカが高密度に生息している足寄では、林床植生被度、堆積落葉量、甲虫捕獲数・バイオマスの低下傾向が現れ始めた。2012年に台風撹乱を受けた与那では、林床植生被度の急増が落ち着いた一方で、堆積落葉量と土壌炭素・窒素濃度の低下傾向がみられた。林床における冬季のセルロース分解速度は、針葉樹の割合が高く、落葉層・土壌の炭素窒素比が高い森林ほど低い傾向を示し、気温・降水量とは有意な相関を示さなかった。
6.本コアサイト及び準コアサイトにおける越冬期の鳥類相は、繁殖期と比べて個体数の年変動が大きかった。その理由として、ツグミ類やアトリ類など、群れで越冬する冬鳥の渡来数のばらつきや、食物となる木の実の豊凶による影響が示唆された。繁殖期調査における優占種やギルド別の構成比は、過年度の結果とほぼ一致しており、生息状況の安定性が確認された。本年度の大山沢サイトでの調査では、初めてウグイスが記録されなくなった。シカの採食圧に加え、スズタケの一斉開花による全面的な枯死の影響も重なったと考えられる。今後も、鳥類と植生両方のデータを蓄積していくことで、こうした変化とそれをもたらす原因を明らかにすることが期待できる。
7.一般サイトにおける鳥類調査では、2016年度の繁殖期には合計164種、2015年度の越冬期には123種の鳥類が記録された。繁殖期では、ハシブトガラスが初めて出現率1位となり、越冬期でもカラ類の出現率が増加するなど、上位種の構成に変化が見られた。森林サイトでは、植生の階層構造と鳥類の種多様度の関係について、過年度では有意な相関関係が見られたが、3年度連続で傾向を検出できなかった。外来種は6種が記録された。そのうち、特定外来生物であるガビチョウ、ソウシチョウは、調査サイトの入れ替えがあっても毎年各地で確認されている。今後の分布域拡大と個体数増加、生息環境が類似した在来種への影響が懸念される。 |
主題 |
モニタリング、生態系、長期観測、モニタリングサイト1000、森林、草原、毎木調査、落葉落枝・落下種子調査、リタートラップ、シードトラップ、地表徘徊性甲虫調査、ピットフォールトラップ、鳥類調査、スポットセンサス、繁殖期、越冬期 |
キーワード |
ホオノキ、ミズキ、ヒサカキ、ミズナラ、コシアブラ、リョウブ、アオダモ、ハリギリ、サカキ、ハウチワカエデ、ウラジロガシ、ブナ、イタヤカエデ、イスノキ、スダジイ、タブノキ、オサムシ科、シデムシ科、センチコガネ科、クロオサムシ、クロツヤヒラタゴミムシ、マイマイカブリ、シジュウカラ、コゲラ、ヤマガラ、ウグイス、キビタキ、ヒガラ、ヒヨドリ、カケス、メジロ、ゴジュウカラ、エナガ、シロハラ、ハシブトガラス、ガビチョウ、ソウシチョウ、樹木の多様性、樹木の成長、炭素蓄積量、森林動態、落葉落枝量、落下種子量、地表徘徊性甲虫相、林床植生被度、堆積落葉層、土壌層、越冬期群集、繁殖期群集 |
アクセスの制約 |
モニタリングサイト1000ホームページ(http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html)から提供されています。 |
使用の制約 |
生物多様性センターのホームページにある成果物の取り扱いについて(http://www.biodic.go.jp/kiso/kiso_attention.html)に準じて利用下さい。申請手続き等が必要な場合があります。 |
空間表現型コード |
004 |
フォーマット名 |
pdf, xls, csv |
配布に使用するメディア |
オンライン |
メタデータの言語コード |
ja |
メタデータの日付 |
2017年03月24日 |