メタデータのファイル識別子 |
moni1000_2020_satochi |
題名 |
令和2年度モニタリングサイト1000 里地調査報告書 |
公開日 |
2021年03月25日 |
管理者情報/管理者個人名 |
市塚友香 |
管理者情報/管理者組織名 |
環境省自然環境局生物多様性センター生態系監視科 |
管理者情報/管理者職務名 |
生態系監視科長 |
管理者情報/責任者職務コード |
003 |
管理者情報/国 |
日本 |
管理者情報/郵便番号 |
403-0005 |
管理者情報/都道府県 |
山梨県 |
管理者情報/市区町村 |
富士吉田市 |
管理者情報/所在地 |
上吉田剣丸尾5597-1 |
管理者情報/電話番号 |
0555-72-6031 |
管理者情報/ファックス番号 |
0555-72-6035 |
管理者情報/電子メールアドレス |
mot@biodic.go.jp |
管理者情報/案内時間 |
8:30-17:15 |
管理者情報/問い合わせの手引き |
お問い合わせは、上記電話番号か電子メールアドレスへお願いします。土曜、日曜、祝祭日は休業です。 |
オンライン情報源のURL |
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地表の範囲名称 |
全国 |
西側境界経度 |
122.933611 |
東側境界経度 |
153.986389 |
北側境界経度 |
45.557778 |
南側境界経度 |
20.425278 |
時間範囲 |
2006-04-01/2020-03-24 |
解像度コード |
004 |
データセット言語コード |
ja |
データセットの文字符号集合 |
shift_jis |
要約 |
モニタリングサイト1000(重要生態系監視地域モニタリング推進事業)は、我が国の代表的な生態系の状態を長期的かつ定量的にモニタリングすることにより、種の増減、種組成の変化等を検出し、適切な自然環境保全施策に資することを目的としている。このうちモニタリングサイト1000里地調査は、里地里山生態系を対象とした事業である。
里地調査では、広大で複雑な環境から構成される里地里山の生態系の変化を把握するため、植物や鳥類といった複数の分類群にわたる総合的な調査をそれぞれの地域で活動する「市民」を主体として約200か所の調査地(以下「調査サイト」という。)で実施している。第2期(2008~2012年度)には、全国193の調査サイトで調査が行われ、第3期(2013~2017年度)もその75%ほどが調査を継続し、新規の調査サイトと合わせて2020年度末で235の調査サイトで調査が行われている。本報告書では、2019年度までに全調査サイトから得られた約226万件のデータを使って、里地里山の生物多様性を表す指標についての全国的な変化傾向を解析・考察した。
その結果、チョウ類・鳥類・哺乳類の在来種の種数の減少や増加は生じていなかったものの、在来植物の記録種数及び在来鳥類とチョウ類の合計個体数は減少傾向が示唆された。なかでも、里山の普通種として最もよく見かけるカワラヒワ・ヒヨドリ・メジロといった留鳥の記録個体数が減少している可能性が示された。また、ノウサギやテンといった中型哺乳類の撮影頻度やヤマ/エゾアカガエル、ゲンジボタル、ヘイケボタルといった里山の湿地環境を特徴づける指標種の記録個体数、イチモンジセセリなどの水田や畑地の雑草に依存する多くのチョウ類の個体群指数が減少傾向にあると示唆された。その一方で、多くの調査サイトで外来植物の記録種数が増加しているほか、アライグマやガビチョウ類といった外来種や在来生態系に大きな影響を及ぼすイノシシやニホンジカなどの大型哺乳類も、記録個体数の増加や分布の拡大が確認された。その他、南方系のチョウ類の出現地点が年々増加している傾向が見られた。
蓄積された長期的なデータからは、里山の生態系における植物の在来数の減少傾向と外来種数の増加傾向が近年変わらず一貫していることがわかってきた。このような在来植物の減少・外来種の増加といった変化は、調査員や自然観察をする人達に共通した実感であり、その傾向の一貫性を長期データに基づき提示できたことは、本調査の重要な成果のひとつである。本調査の調査サイトは、市民による調査活動や保全活動が特に活発な場所が多いが、それにも関わらず、里山を特徴づける様々な種の個体数や在来種数の減少が生じているということは、里地生態系の生物多様性の喪失が現在も進行していることを示しているといえる。調査の結果を適切に保全施策に結びつけていくには、より詳細に全国規模で生じている変化を把握できるよう、調査手法や指標、調査サイトの配置を改善していくとともに、各調査サイトの保全に活用されやすい形でとりまとめて発信していくことが重要である。また、各調査サイトでの調査成果の活用事例や保全再生の成功事例を積極的に収集し、そのノウハウを共有していくことも里地生態系の自然環境保全に有効な手立てになると考えられる。
また、各サイトにおいて調査を継続するための課題として、後継者不足や、データ入力や整理の負担が大きいことがある。従来は現地において紙の調査票に記入し、自宅にてPCでデータを入力するなど多くの労力を必要としているが、入力用フォームなどを改善することによる負担軽減や、調査員が楽しみながら調査に参加できるような新たな仕組みづくりを検討していく必要がある。
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主題 |
モニタリングサイト1000里地調査 |
キーワード |
モニタリング、生態系、長期観測、里地里山、植物相、鳥類、中・大型哺乳類、水環境、人為的インパクト、カエル類、チョウ類、カヤネズミ、ホタル類、市民調査 |
アクセスの制約 |
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使用の制約 |
なし |
空間表現型コード |
001 |
フォーマット名 |
xlsx、pdf |
配布に使用するメディア |
CD |
メタデータの言語コード |
ja |
メタデータの日付 |
2021年03月25日 |