大型の海鳥で、全長約100cm、翼開長(翼を広げた長さ)約240cm、体重約7kg。翼の上面に白色部があるのが特徴。成鳥では頭部がキツネ色を帯びる。 北太平洋に分布し、以前は日本近海の島々で、現在は伊豆諸島鳥島・尖閣諸島南小島で繁殖。 海上の島々に上陸して繁殖し、繁殖期以外は海上を飛び回っている。アホウドリの仲間はグライダーのような細長い翼を操り、わずかな風を利用してほとんど羽ばたかずに飛び続けることができる。食物はイカ類・甲殻類・魚類。 19世紀後半まで日本近海のいくつかの無人島に大きな集団繁殖地があったが、羽毛採取のために乱獲され短期間に数百万羽が殺された。一時は絶滅したと考えられたが、1951年に伊豆諸島鳥島で約10羽が再発見された。その後保護が進み、鳥島では営巣地の環境改善が進められている。さらに近年は環境省と山階鳥類研究所により、新しい繁殖地を鳥島内のより安全な場所に人為的に形成する事業も行われている。 ![]() 本種については、種の保全の観点から鳥類アトラスWEB版(鳥類標識調査 回収記録データ)を公開していません。 | ![]()
【凡例】
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