あいさつ
環境省では、平成22(2010)年に愛知県名古屋市で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の1年前に当たる平成21年10月15日(木)と16日(金)に、民間企業やNGO、研究者、政府、国際機関を含む様々な関係者間の情報交換や対話、議論、協力を促進するため、「神戸生物多様性国際対話」を開催しました。会議では、生物多様性の保全と持続可能な利用に係る民間参画の推進や生物多様性条約戦略計画の改定(ポスト2010年目標)をテーマとした議論を行いました。
会議の概要
- 会議名:
- 神戸生物多様性国際対話
Kobe Biodiversity Dialogue in 2009
- 主催者等
- 主催: 環境省
共催:日本経済団体連合会自然保護協議会
協力: 生物多様性条約事務局、国際自然保護連合、兵庫県、神戸市、生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会
協賛:日本航空
- 開催期間:
- 平成21年10月15日(木)~16日(金)
- 会場:
- ホテルオークラ神戸
- 言語:
- 日本語、英語(同時通訳あり)
目的と概要
平成20(2008)年5月に兵庫県神戸市で開催されたG8環境大臣会合では、生物多様性が主要な議題の一つとされました。その結果、すべての国に対してさらなる行動を呼びかける「神戸・生物多様性のための行動の呼びかけ」(Kobe Call for Action for Biodiversity)にG8各国が合意しました。また、この「行動の呼びかけ」を実施するため、同会合の議長国であった日本は「『神戸・生物のための行動の呼びかけ』の実施のための日本の取組」を表明しました。この中では、様々な利害関係者間の情報交換、対話、議論、協力を促進するため、国際的フォーラム「神戸生物多様性対話」を開催することが明記されており、本会議はこれを踏まえて開催されたものです。
会議では、生物多様性の保全と持続可能な利用に係る民間参画の推進や戦略計画の改定(ポスト2010年目標*)をテーマとした議論を行いました。なお本会議は、平成22(2010)年に愛知県名古屋市で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の約1年前に行われるもので、COP10を成功させるための足がかりの一つとなるものです。
* 生物多様性条約第6回締約国会議で採択された「現在の生物多様性の損失速度を、2010年までに顕著に減少させる」という目標に代わる新たな目標(ポスト2010年目標)を設定することが、主要な議題のひとつとなっています。
【10月15日(木)(1日目)】
- 09:00 - 09:30
- 開会
- 主催者 環境副大臣 田島一成
- 共催者 日本経済団体連合会自然保護協議会顧問 真下正樹氏
- 来賓 兵庫県知事 井戸敏三氏
- 09:30 - 10:30
- 基調講演
- 10:30 - 10:45
- 休憩
- 10:45 - 13:00
- 議題1-1「民間参画の進展と課題」
生物多様性条約第8回締約国会議(COP8)において民間参画決議が採択されたことを契機として、民間部門の生物多様性に対する取り組みが進んできた。本セッションでは、日本やドイツ、グローバルな様々な産業団体や政府等が取り組んできた生物多様性に関する宣言やイニシアチブ、ガイドライン、ツールなどについて紹介を行い、今後の課題について議論を行う。
- ○ファシリテーター:
- 桐蔭横浜大学教授 涌井史郎氏
- ○話題提供(各15分):
-
- ○パネルディスカッション
- (60分)
- 13:00 - 14:30
- 昼食
- 14:30 - 16:45
- 議題1-2 「条約実施への民間参画に係る企業の取組」
議題1-1では、産業団体や政府による取り組みに関する議論を行ったが、本セッションでは、いくつかの異なるタイプの産業セクターに属する企業の主として本業における生物多様性への関わりと取り組みについて紹介し、企業と生物多様性の関係の今後の課題について議論を行う。
- ○ファシリテーター:
- 国際自然保護連合(IUCN) チーフ・エコノミスト ジョシュア・ビショップ氏
- ○話題提供(各15分):
-
- ○パネルディスカッション
- (60分)
- 16:45 - 17:15
- 休憩
- 17:15 - 18:15
- 総括討論(1日目分)
- ○議長:
副議長:
- 桐蔭横浜大学教授 涌井史郎氏
国際自然保護連合(IUCN) チーフ・エコノミスト ジョシュア・ビショップ氏
- 19:00 - 21:00
- 懇親会
【10月16日(金)(2日目)】
- 09:00 - 11:30
- 議題2-1「戦略計画の改定(ポスト2010年目標の設定)にむけた課題と展望」
COP10では、現在の戦略計画の評価と改訂(ポスト2010年目標の設定)が主要議題の一つとなる予定である。本セッションでは、ポスト2010年目標がどのような目標であるべきかについて、国際自然保護連合(IUCN)によるポスト2010年目標枠組みのオプションの紹介や日本政府による2010年目標に関する提案など様々な立場からアイディアの交換と議論を行う。
- ○ファシリテーター:
- 国際自然保護連合(IUCN) 上席科学顧問 ジェフリー A. マクリーニー氏
- ○話題提供(各15分):
-
- ○パネルディスカッション
- (60分)
- 11:30 - 13:00
- 昼食
- 13:00 - 15:15
- 議題2-2「新・戦略計画(ポスト2010年目標)の達成のための手段」
本セッションでは、制度、科学的モニタリング、資金メカニズム、幅広い関係者の参加などポスト2010年目標達成に必要な様々な要素や手段について、様々な立場からアイディアの交換と議論を行う。
- ○ファシリテーター:
- 元国際自然保護連合(IUCN)地域理事 赤尾信敏氏
- ○話題提供(各15分):
-
- ○パネルディスカッション
- (60分)
- 15:15 - 15:45
- 休憩
- 15:45 - 16:45
- 総括討論(2日目分)
- ○議長:
副議長:
- 元国際自然保護連合(IUCN)地域理事 赤尾信敏氏
国際自然保護連合(IUCN)上席科学顧問 ジェフリーA. マクリーニー氏
- 16:45 ? 17:00
- 休憩
- 17:00 - 17:30
- 閉会
- ○会議総括の発表
-
- ○閉会挨拶
-
- 神戸市副市長 梶本日出夫氏
- 環境省自然環境局長 鈴木正規
*この他、別会議室にて、我が国の自治体、企業等の取組を紹介するパネル展示を行いました。