遺伝子組換え生物の利用状況

 現在、遺伝子組換え生物は世界の国々で開発・利用されています。
 例えば農業分野では、ダイズ、トウモロコシ、ナタネなどで特定の除草剤や病害虫に負けない力を持つ遺伝子組換え農作物がつくられ、世界の遺伝子組み換え農作物の栽培面積は年々増加しています。


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*ダイズ、トウモロコシ、ワタ、ナタネは主要な遺伝子組換え農作物で、この4品目で世界の遺伝子組換え農作物栽培面積のほとんどを占めています。



 我が国のダイズ、トウモロコシ、ナタネの主要な輸入相手国であるアメリカ、カナダでは、遺伝子組換え農作物の栽培面積の比率が高く、日本に輸入されるものも遺伝子組換え農作物の割合が高くなっていると考えられます(グラフは実際に日本へ輸入されている遺伝子組換え農作物の割合を示すものではありません)。これらの農作物は、主に製油用や飼料用として利用されています。

その他にも、
・青いバラなど、従来の技術では得られなかった色をつけて咲く花
・がん治療用に遺伝子組換えされたウイルス
・糖尿病の治療に用いられるインスリンなどの医薬品や試薬を生産する微生物
など、様々な遺伝子組換え生物が開発・利用されています。