表2

繁殖可能性の区分及びその判定項目


ランク

現地調査に関する基準

資料調査に関する基準

a

繁殖を確認した。

繁殖確認に相当する記録がある。(単に「繁殖している」という記録は、繁殖確認とは扱わない。)

b

繁殖の確認はできなかったが、繁殖の可能性がある。

bランクが与えられる事項に該当する記録がある。

c

生息を確認したが、繁殖については、何ともいえない。

 

d

姿・声を確認したが、繁殖の可能性は、おそらくない。

 

e

生息は確認できなかったが、環境から推測して、繁殖期における生息が考えられる。

 

f

繁殖期における生息を確認できず、繁殖については何ともいえない。

 

(注) ランク判定の根拠となる観察事項については、次の「判定項目」によること。

判  定  項  目

ランク

 

観   察   事   項 

観 察
コード

a

成鳥について

成鳥が巣あるいはそのあるらしい所にくりかえし出入りしている.

10

成鳥が抱卵又は抱雛している。あるいはしているようだ。

11

成鳥の巣のあるらしい所にとびこむと同時にヒナの乞餌声がきかれた。

12

成鳥がヒナのフンを運搬している。

13

成鳥が明らかに同一サブメッシュ内にある巣のヒナに餌を運搬している。(餌を
くわえたまま観察者を警戒し移動する気配のない場合を含める)。

14

擬傷をみた。

15

巣について

巣立ち後の巣がある。ただし1974年以後に使用された巣であること。

20

卵について

卵のある巣を見た。

30

成鳥がおちついてすわっている巣の近くで、その種の卵殻がみつかった。

31

ヒナについて

ヒナのいる巣をみた。

40

ヒナの声をきいた。

41

巣立ちビナに
ついて

巣からほとんど移動していないと思われる巣立ちビナをみた。

50

b

成鳥について

その種の営巣しえる環境で繁殖期に、その種の囀り(キツツキ類のドラミングを
含める)を聞いた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く。

60

求愛行動をみた。ただしその鳥が、冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く。

61

交尾行動をみた。ただしその鳥が、冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く。

62

威嚇行動、警戒行動により、付近に巣又はヒナの存在が考えられる。

63

巣があると思われる所に成鳥が訪れた。ただし、そこが塒である場合は除く。

64

造巣行動(巣穴堀りを含む)を見た。

65

成鳥が巣材を運搬している。ただし、明らかに同一サブメッシュ内に巣を構えて
いる場合に限る。

66

成鳥がヒナへの餌を運搬しているが、巣が同一サブメッシュ内にあるかどうかわ
からない。

67

巣について

巣を発見したが、卵、ヒナともなく、成鳥がそこに来るのを認めなかった。ただ
し、1974年以後に作られた巣であること。

70

巣立ちビナに
ついて

かなり移動可能と思われる巣立ちビナを見た。
家族郡を見た。

80
81

c

 

その種が営巣し得る環境で、繁殖期に、その種を確認したが、他には繁殖の徴候が
認められない.。

 

d

 

その種の生息を確認したが、同一サブメッシュ内nその種が営巣し得る環境はな
いと思われる。
(例) アマツバメ類、ワシタカ類の上空通過を確認したが、同一サブメッシュ
   内には営巣可能な環境はないと考えられる場合。

 

e

 

現在調査による生息の確認はできなかったが、現地調査の印象から、その種の生
息がほぼ確実だと思われる。
(例) 夜間活動する鳥の場合など。
 (注) 現地調査の印象をもとにすること。現地調査の行われなかった地域に
    ついて、地形図、植生図などから生息が推測されるという意味ではない。

 

 

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