1 陸域に関する調査【植物】 |
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●1−3 巨樹・巨木林調査 |
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昭和63年度 |
C巨樹・巨木林調査報告書(平成2年/全国版) C巨樹・巨木林調査報告書(平成3年/地方別8分冊) |
1.調査の目的 |
悠久の時によって育まれた巨樹・巨木林は、わが国の森林・樹木の象徴的存在であり、良好な景観の形成や野生動物の生息環境、地域のシンボルとして人々の心のよりどころとなるなど、保全すべき自然として重要である。本調査はその全国的な実態を把握することを目的に実施された。 |
2.調査の内容と方法 |
地上から約130pの位置での幹周(囲)が300p以上の樹木を対象に、文献及び現地調査によって以下の項目が調べられた。 @基礎的項目 位置、樹齢、樹種、幹周、樹高等 A生態的項目 周囲の状況、健全度等 B人文的項目 信仰、故事、伝承等 C保護の項目 保護制度指定等 |
3.調査結果 |
単木、樹林、並木を合わせて、全国で55,798本の巨木の幹周が実測され報告された。巨木の周囲の状況は樹林がもっとも多く、そのうちでも、小面積ながらまとまった自然環境を保持する社叢林が巨木の生育環境として重要な役割を果していることが示された。 |
順位 |
都道府県 |
樹種 |
所在地 |
幹周(p) |
独特の呼称 |
保護制度指定 |
1 |
鹿児島県 |
クスノキ |
蒲生町 八幡神社 |
2,422 |
蒲生の大楠 |
天然記念物等(国) |
2 |
静岡県 |
クスノキ |
熱海市 来の宮神社 |
2,390 |
来の宮の大楠 |
天然記念物等(国) |
3 |
福岡県 |
クスノキ |
築城町 下本庄 大楠神社 |
2,100 |
大楠 |
天然記念物等(国) |
3 |
佐賀県 |
クスノキ |
武雄市 川古 稲荷大名神 |
2,100 |
古川の大楠 |
天然記念物等(国) その他制度 |
3 |
鹿児島県 |
エドヒガン |
大口市 奥十曽 |
2,100 |
無 |
保安林・学術参考保護等 |
6 |
福岡県 |
クスノキ |
宇美町 宇美八幡宮 |
2,000 |
衣掛の森、湯蓋の森、蚊田の森 |
天然記念物等 (国、都道府県) |
6 |
佐賀県 |
クスノキ |
武雄市 武雄神社 天神神社 |
2,000 |
武雄の大楠 |
天然記念物等(市町村) その他制度 |
8 |
大分県 |
クスノキ |
大分市 八幡 柞原八幡宮 |
1,850 |
無 |
天然記念物等(国) |
9 |
福岡県 |
クスノキ |
朝倉町 恵蘇宿 |
1,800 |
隠家の森 |
天然記念物等(国) |
10 |
高知県 |
クスノキ |
須崎市 須賀神社 |
1,710 |
大谷のクスノキ |
天然記念物等(国) 自然公園(都道府県立) |
10 |
鹿児島県 |
クスノキ |
志布志町 山宮神社 |
1,710 |
志布志の大楠 |
天然記念物等(国) |