地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

9

49〜52

杵築市

住吉浜

都道府県名

大分県


 

 

 

 

1.地形・地質
 守江湾口部に干出する前浜干潟。標本区の範囲は野辺から神場に至る約40.59haである。沖だし幅は約300kmで2本の中小河川が流入する。
 干潟面は、ほぼ同じ傾斜で低潮線まで続いているが、中間に2本に澪筋がある。底質は大部分が粗砂のきれいな砂であるが河口付近及び澪筋では泥分が多い。海水の清澄度はおおむね良好である。
2.海岸の改変状況
 干潟の海岸線は自然のまま保存されており、後背地はリゾートホテルとなっている。
3.植生
 干潟内には、顕著な植生は存在しない。背後に松林が多くみられる。











1.底生生物
 測線全体を通じて、二枚貝が多い。中でも、アサリ、カガミガイ、バカガイ、マテガイなどが広い範囲で分布し、個体数も多い。
2.藻場
 干潟内には、アサリ、アオノリ、アマモがところにより多く分布する。







 県内では大きな干潟でシギ、チドリの渡来地として知られており年間を通じて16種のシギ、チドリが確認されている。渡りの最盛期は4月9日で200羽前後のシギ、チドリを見ることができる。主な種としてはキアシシギ、チュウシャクシギ、ハマシギなどである。コオバシギやコアオアシシギなどの珍鳥も出現している。シギ、チドリ以外は冬にはカモ類、カモメ類が多く渡来する。ツクシガモやコクガンも渡来する。
 今までにこの干潟(塩田跡を含む)で記録された鳥類は100種にも及ぶが最も多いのはシギ、チドリの23種、カモ類の14種でその他の水辺の鳥を合わせると全体の62%が水鳥で占められている。この地域は干潟を中心とした水鳥の渡来地、生息地として貴重な場所である。







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 大分県浅海漁業試験場

 氏名 稗田 賢治

調査

方法

○1 現地調査 1990年3月6日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

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