地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

20

1

中津市

大塚

都道府県名

大分県


 

 

 

 

1.地形・地質
 豊前海に多く干出する前浜干潟。標本区の範囲は山国川から中津湾までの約1,012haの広大な干潟である。沖だし幅は約2.5kmで西側には、山国川が混入する干潟面は、ほぼ同じ傾斜で低潮線まで続いているが、中間に4本のやや深い澪筋がある。底質は大部分が細砂であるが河口付近及び澪筋では泥分が多くなる。海水の清澄度は良好である。
2.海岸の改変状況
 干潟の海岸線は、すべて高潮線に護岸が設置されている。背後は干拓地。
3.植生
 干潟と陸域の間は、護岸で分断されており、干潟内に顕著な植生は存在しない。護岸の後背地は、工場用地、水田として利用されている。











1.底生生物
 測線全体を通じて二枚貝、巻貝類、甲殻類が多い。中でも、アサリ、バカガイ、シオフキなどが広い範囲で出現し、個体数も多い。ゾーン別にみると上部ではシオフキが多く、中央部ではアサリが広い範囲に分布し、下部ではバカガイが高密度で分布している。
2.藻場
 干潟の上部にアサリ、アオノリがところにより多くみられる。







 この干潟はシギ、チドリの渡来地として知られており、年間を通じて16種のシギ、チドリが確認されている。渡りの最盛期は4月下旬と8月下旬で700羽前後のシギ、チドリを見ることができる。ここには大型のダイシャクシギ、ホウロクシギ、オオソリハシシギなどが渡来する。
 春に多いのは、ハマシギ、オオソリハシシギ、秋に多いのは、キアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギなどである。
 シギ、チドリの他にコサギ、ダイサギ、アオサギなどのサギ類と冬にはカモ類、カモメ類が多く生息する。
 新大塚のアシ原は10,000万以上のツバメがねぐらとして利用している。







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 大分県浅海漁業試験場

 氏名 稗田 賢治

調査

方法

 1 現地調査 1990年3月13日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

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