地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

     

調査年度

1989

6

93

南有馬町

大江名(1)

都道府県名

長崎県









島原湾口に広く干出する前浜干潟。標本区の範囲は、南有馬町大江名の約22haで、沖出し幅は約500mである。
底質は、上部が砂、中下部は砂泥となっている。また、海水は澄んでおりきれいである。
干潟内の植生は上部にオゴノリが、中下部にアナアオサが見られた。アナアオサはタイドプール状のくぼ地に、パッチ状に生育し、ここは多くの生物の生息場所となっている。
海岸線はすべて護岸が施され、背後は市街地となっている。











上部ゾーン…クチバガイがところにより多く見られる程度で、全体に生物は少なか
      った。
      ただし中部ゾーンとの境界にあったアナアオサのあるタイドプール状
      のくぼ地で、ウミニナ類を中心に生物が出現した。
中部ゾーン…アナアオサのあるタイドプール状のくぼ地に生物が集中して生息して
      おり、アサリ、ホトトギスガイを主体に、マテガイ、カガミガイ、ハ
      マグリなどが出現した。
      甲殻類は、イソガニがわずかに出現する程度で少なかった。
      多毛類では、フサゴカイの棲管が目立ち、ゴカイ類とともに多く出現
      した。
下部ゾーン…アサリの出現が減り、ウミニナ類が再び多くなったほか、イボキサゴ
      、マテガイも多くなった。
      また、これに伴い、ウミニナやイボキサゴの死殻を利用したヤドカリ
      も出現数が減少し、ヤドカリ以外の甲殻類も少なかった。







サギ類…干潟時にコサギを見かけることはあるが、その他のサギ類は少ない。
カモ類…ヒドリガモ、オナガガモを少数見かけることはあるが、マガモ、カルガモ
    はあまり見かけない。
カモメ類…ユリカモメ、セグロカモメ、ウミネコが群をなして干潟に休むのを見か
     ける。
シギ・チドリ類…ハマシギの小群を見かけることがあるが、その他は渡り時期に少
        数飛来することがある。



                  (調査…長崎県野鳥の会会長 柿田周造)







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属
 長崎県水産試験場増養殖研究所

 氏名 大 橋 智 志

調査

方法

○1 現地調査 1989年 9月 1日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


調 査 地 点 概 況 図

調 査 地 点 環 境 模 式 図

 

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