地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

     

調査年度

1989

3

25

南有馬町

田 平

都道府県名

長崎県









島原湾に広く干出する前浜干潟。標本区の範囲は、西有家町田の石地先から、南有馬町田平までの39haで、沖出し幅は約550m、河川の流入が見られ、これに続く「みお筋」が干潟内を通っている。
底質は、上中部で礫混じりの砂泥、下部で砂泥となっている。海水はわずかに濁りがあり、少し汚れている程度である。
干潟内の植生は、上中部にオゴソリが、下部にコアマモが見られた。
海岸線はすべて護岸が施され、背後は市街地となっている。











上部ゾーン…干潟上にはウミニナ類が多く見られ、ウミニナの死骸を利用したヤド
      カリも多かった。
      その他の生物は、貝類ではアサリ、オオモモノハナガイ、クチバガイ
      などが見られ、甲殻類ではコメツキガニが、多毛類ではゴカイ類、ミ
      ズヒキゴカイ類が出現した。
中部ゾーン…ウミニナ類やヤドカリも多く出現した。その他の生物も、上部とほぼ
      同様で、ホトトギスガイ、ハマグリなどが新たに出現した程度であっ
      た。
下部ゾーン…ウミニナ類の他にアサリ、イボキサゴが多く出現し、その他にもマテ
      ガイ、シオフキ、カガミガイなどが出現し、種類が豊富であった。
      甲殻類はヤドカリの他にイソガニが出現し、多毛類では、ゴカイ類に
      かわってフサゴカイ類が多く出現した。







・サギ類…コサギをみることがあり、まれにゴイサギ、クロサギ、アオサギを見る
     ことがある。
・カモ類…海域にも海岸近くにも飛来するものは少ない。
・シギ・チドリ類…ハマシギとイソシギは見かけることはあるが、他は極めてまれ
         である。
・カモメ類…ユリカモメ、セグロカモメ、ウミネコをよく見かけ数十羽以上の群を
      なしていることが多い。
・その他…干潟に飛来する鳥は少ない。

                  (調査…長崎県野鳥の会会長 柿田周造)







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属
 長崎県水産試験場増養殖研究所

 氏名 大 橋 智 志

調査

方法

○1 現地調査 1989年 9月 1日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


調 査 地 点 概 況 図

調 査 地 点 環 境 模 式 図

 

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