地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

     

調査年度

1989

2

7

島原市

大手原〜高島町

都道府県名

長崎県









島原湾に面した前浜干潟、標本区の範囲は島原市高島町地先の約57haで、沖出し幅は約150m、上部では砂地が小高く隆起しており、これを挟んで背後は海水の流入する湿地帯となっている。
底質は上部では砂、中部では砂の上に大小の礫が目立ち、下部では砂泥となっている。
海水はやや濁りがあり、少し汚れている。
干潟内の植生は、礫上にわずかにアナアオサが見られる程度である。
海岸線は護岸が施され、背後は市街地となっているが、湿地帯の区域は護岸が切れている。











上部ゾーン…ヒメスナホリムシ以外の生物は出現しなかった。
中部ゾーン…ヒメスナホリムシの他に、礫の周囲や下部でスガイ、アラムシロガ
      イ、イソガニ、ゴカイ類などが少数出現した。
下部ゾーン…底質は砂泥となり、マテガイ、アサリ、多毛類が多く出現し、スガ
      イ、アラムシロガイも普通に出現した。
      しかし、甲殻類は、イソガニとアナジャコがわずかに出現した程度で
      あった。
      多毛類では、チロリ類が多く、その他にキボシイソメ類、イトゴカイ
      類、ミズヒキゴカイ類などが見られた。







・内湾に10〜20羽のコサギが定着し、まれにゴイサギ、アマサギ、クロサギが出現
 し、アオサギの飛来も見られる。
・カモ類…ヒドリガモの少数とマガモ、カルガモ、オナガガモがまれに見られる。
・シギ・チドリ類…ハマシギが20羽前後とタシギの10〜20羽がよく見られる。
・カモメ類…ユリカモメ類が多く、干潟時に内湾に飛来する500〜800羽の群を見た
 ことがある。
 セグロカモメやウミネコも数十羽飛来することがある。
 満潮時には多くが外海に出る。
・その他…砂の堆積地の草地や低木の茂みにはメジロ、ウグイス、ホオジロ、アオ
 ジなども見られる。
                 (調査…長崎県野鳥の会会長 柿田周造)







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属
 長崎県水産試験場増養殖研究所

 氏名 大 橋 智 志

調査

方法

○1 現地調査 1989年 8月29日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


調 査 地 点 概 況 図

調 査 地 点 環 境 模 式 図

 

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