地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

     

調査年度

1989

4

34

高来町

丸尾〜泉

都道府県名

長崎県









諫早湾北岸に広く干出する前浜干潟。標本区の範囲は、水ノ浦港地先の約131haで、沖出しの幅は約600m、河川の流入はない。
底質は微細な泥で、軟泥状に厚く堆積している。
海水は濁りがひどくかなり汚れており、干潟内に植生は見られない。
海岸線はすべて護岸が施され、背後は市街地となっている。











上部ゾーン…ヤマトオサガニを主に多数のカニ類が観察され、表面には巣穴が多数
      開口していた。出現した生物も、ヤマトオサガニが多く、他の生物で
      は貝類にアラムシロガイ、多毛類ではチロリ類、甲殻類ではアナジャ
      コ、ウミナナフシなどがわずかに出現しただけであった。
中部ゾーン…カニ類が多く見られた。貝類は種類、出現数が増えシズクガイ、イチ
      ョウシラトリガイハイガイなどが出現した。多毛類も種類、出現数が
      増え、チロリ類、イトゴカイ類、ダルマゴカイなどが出現した。
下部ゾーン…出現する生物は、ダルマゴカイとエムシ類が優先した。
      その他の生物は少なく、ムツハアリアケガニ、ヨコナガモドキなどの
      カニ類や、サルボウゴマフダマなどの貝類がわずかに見られただけで
      あった。







・サギ類…干潟に1〜3羽程度のコサギを見かけるが定着はしていない。
     アオサギはまれに単独のものを見かけ、ゴイサギは日没後まれに飛来す
     る。
・カモ類…主としてスズガモやオナガガモが数十羽の群で海岸近くに飛来すること
     があるが、干潟で採飼するものは少ない。その他のカモ類は数羽で少な
     い。
・シギ・チドリ類…ハマシギの小群が飛来採飼するのを見かけることはあるが、他
         のシギ・チドリ類は極めて少ない。
・カモメ類…ユリカモメの数十羽の群やセグロカモメ、ウミネコの少数を見かける
      ことがある。
・その他…干潟時にセキレイ類、ツグミ、カラス類などの単独や数羽を見ることが
     ある。
                (調査…長崎県野鳥の会会長 柿田周造)







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属
 長崎県水産試験場増養殖研究所

 氏名 大 橋 智 志

調査

方法

○1 現地調査 1989年 8月28日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


調 査 地 点 概 況 図

調 査 地 点 環 境 模 式 図

 

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