地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

23

27

柳川市

橋本開地先

都道府県名

福岡県


 

 

 

 

1.地形
 沖端川と塩塚川の間の、橋本開の前面に展開する広大な干潟(約750ha)。岸(干拓堤防)から沖に向けて、また沖端川から塩塚川に向けてゆるく傾斜している。 2.底質
 岸寄りは極細のシルトから成っているが、沖合は沖端川側は細砂、塩塚川側は極細砂となっている。











1.底生動物
 広大な干潟であるので、現地調査の結果および資料を参考に言及すると、全般的に貝類の生息が多い。中でも、アゲマキ・アサリ・タイラギ・ウミタケ等は個体数が比較的多く、漁業で採捕の対象になっている。
 底生動物で地域的に特異的なことは、ミドリシャミセンガイ(触手動物)が多数生息していることである。さらに、沖の砂質地域には原索動物のナメクジウオの生息が確認されている。また、魚類では、ワラスボ・ムツゴロウもこの干潟を特徴づける。
2.藻場
 広大な干潟を有する海域では、アサクサノリが養殖されている。







 春・秋のシギ・チドリ類の渡来は、種数、個体数ともに日本でトップクラスである。オオソリハシシギ・オグロシギ・ダイシャクシギ・ホウロクシギはいずれも300〜500羽、アオアシシギ・チュウシャクシギはいずれも1000〜2000羽、オバシギ・コオバシギは数百羽が渡来する。他に、ツルシギ・アカアシシギ・コアオアシシギなども渡来する。
 冬季には、カモ・カモメ類が数千羽単位で渡来する。主なものは、マガモ・カルガモ・ヒドリガモ・コガモ・スズガモ・キンクロハジロ・ホシハジロ・ハシビロガモ・ユリカモメ・ウミネコなどで、ガン類・ツクシガモの渡来は少ない。
 他に、コサギ・ダイサギ・チュウサギ・アオサギ・コアジサシ・アジサシなども渡来する。
 (ヒヤリング:日本野鳥の会福岡支部)







 近年、陥没により、干潟の面積が減少しつつあり、また、干潟の分布状況も変化しつつある。





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 福岡県自然環境研究会

 氏名 原 誠 他

調査

方法

○1 現地調査 1989年10月15日
 2 資料調査
○3 ヒアリング



福岡県有明水産試験場「福岡県有明海域の干潟分布調査」1981


 

 

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