地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

20

26

福岡市

今津

都道府県名

福岡県


 

 

 

 

1.地形・底質
 端梅寺川河口に発達した広大な河口干潟。調査地点の上・中・下部は、それぞれ、河口の上・中・下部に位置する干潟から選んだ。干潟面積は約110haで、端梅寺川以外に、2本の小河川が流入する。底質の大部分は砂泥質または泥質であるが、一部、砂やれきも存在する。なお、河口より1.5km上流には、長さ約350m、幅最大約50mの細長い中洲が存在する。
2.河岸改変状況
 干潟の高潮線には、すべて護岸が設置されている。
3.植生
 中洲および上部の干潟にはヨシ原が発達している。後背地は、左岸が汚水処理場・荒れ地・住宅地、右岸が、農地・住宅地となっている。











1.底生動物
 上部の干潟には、オキシジミ・ウミニナ類・ヤマトオサガニ・チゴガニ・ヒメアシハラガニ・アナジャコが、下部の干潟には、ウミニナ類が、また、干潟全体を通じて、ゴカイ類が多かった。
 今回の調査では出現しなかったが、サルボウ・アシハラガニ・ヤドカリ類も多く見られる干潟である。また、中部の干潟は、カブトガニの産卵場となっている。
2.藻場
 上部の干潟の低潮線付近およびその下部に、小規模ながらコアマモが分布していた。







 博多湾では、和白干潟と並んでシギ・チドリの渡来数が多い干潟である。オグロシギ・オオソリハシシギ・ダイシャクシギ・ホウロクシギなど大型シギ類は、それぞれ10〜50羽が渡来する。チュウシャクシギ・ソリハシシギ・ハマシギなどは、数百羽単位で渡来する。シロチドリ・コチドリの渡来数は、近年減少しており、千羽単位で渡来することは少なくなっている。冬にはカモ類が数万羽渡来するが、多いのはマガモ・カルガモ・ヒドリガモ・ホシハジロ・オナガガモなどである。他にサギ類・カイツブリ類・カモメ類なども干潟を利用している。時には、ヘラサギ・クロツラヘラサギ・ヒシクイ・マガン・サカツラガン・ハシボソカモメなども渡来する珍島のメッカでもある。
 (ヒヤリング:日本野鳥の会福岡支部)







<その他の特記事項>
 漁場整備を目的とする干潟の浚渫計画あり。





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 福岡県自然環境研究会

 氏名 冷川 昌彦 他

調査

方法

○1 現地調査 1989年11月12日
 2 資料調査
○3 ヒアリング



 


 

 

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