地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

28

23

南宇和郡御荘町

僧都川河口

都道府県名

愛媛県


 

 

 

 

1.地形・底質
 奥行き約6kmの細長い御荘湾奥部に流入する僧都川の河口干潟。標本区は約17haで、沖出幅は300mで3本のやや深いみお筋がある。
 底質は大部分が泥混じりの細砂であるが、河口付近では礫が混じる。海水の清澄度は良好。
2.海岸改変状況
 干潟海岸線はすべて人工海岸化され、高潮線には護岸が設置されている。背後は干潟地。下水処理場がある。
3.植生
 干潟と陸域の間は護岸で分断されている。河口付近にはヨシが分布する。











1.底生動物
 測線全体を通じて、ゴカイ類、アサリ、オキシジミ、ヤマトオサガニ、チゴガニなどが広い範囲で出現し、特にゴカイ類は個体数が多かった。ゾーン別にみると、上部ではソトオリガイ、カワザンショウガイ、ヘナタリ、スナガニなどがみられ、ウミニナ類は上・中部に多くみられた。また、中・下部にはキサゴ、ムシロガイ類、マメコブシガニ、スナモグリ類などがみられた。全般に二枚貝類は少ないが、巻貝類の種数、個体数の多いことが特徴である。
2.藻場
 干潟沖にアマモ場が分布している。







 県の南西部では、岩松川河口とともにシギ・チドリ類の渡来地。年間を通じて約15種のシギ・チドリ類が確認されている。渡りの最盛期は4月と9月で最大時の渡来数は1000羽を越える。主な種としてはチロチドリ、ハマシギなどである。シギ・チドリ以外にカモ・カモメ・ワシタカ類も見られ、少数のセイタカシギと数十羽のウミウの越冬がみられる。この干潟で記録された鳥類の総種数は約90種にのぼる。
 干潟はシギ・チドリ類の採餌の場として利用されており、また水面はカモ類の休息の場となっている。







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 松山東雲短期大学

 氏名 石川 和男

調査

方法

○1 現地調査 1989年1月21日
○2 資料調査
○3 ヒアリング



愛媛県自然渚の現況調査報告U 愛媛県 1980


 

 

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