地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

27

22

北宇和郡津島町

岩松川河口

都道府県名

愛媛県


 

 

 

 

1.地形、底質
 岩松川の河口に干出する河口干潟。津島大橋から河口まで約2km、第1橋付近の川幅は約150m、河口では300mあり、干潟の面積は約16haである。河の南側にやや深いみお筋があり、中間にも数本のみお筋がある。底質の大部分は砂であるが、第1橋付近とみお筋では礫のまじった泥質がある。
2.海岸改変状況
 河川の両岸の高潮線には護岸が設置されている。
3.植生
 干潟と陸域の間は護岸で分断されており、干潟内には顕著な植生は存在しないが、ヒトエグサの養殖がおこなわれている。川の北側は帯状の雑木林をはさんで水田があり、南側は海抜100〜200mの雑木林となっている。











1.底生動物
 測線全体を通じて、ゴカイ類、ウミニナ類、アサリ、マガキ、ママトオサガニ、スナガニなどが広い範囲で出現し、特にゴカイ類は個体数が多かった。
 ゾーン別にみると、上部ではホトトギス、カリガネエガイ、カワザンショウガイ、ヘナタリ類が見られ、中・下部ではキサゴ、マメコブシガニ、ホシムシ類が見られた。
 調査区はリアス式海岸に流入する河川内に干出する比較的小規模の干潟であるため、二枚貝類など全般に出現種数は少ない。
2.藻場
 干潟内にアナアオサが分布し、ヒトエグサの養殖がおこなわれている。







 県の南西部では僧都川河口とともにシギ・チドリ類の渡来地。年間を通じて約10種のシギ・チドリ類が確認されている。  渡りの最盛期は4月と9月で、最大時の渡来数は100羽を越える。主な種としてはシロチドリ、ハマシギなどで大形のシギは確認されていない。シギ、チドリ以外にカモ、カモメ、ワシタカ類もみられ、この干潟で記録された鳥類の総種数は約50種にのぼる。
 干潟はシギ・チドリ類の採餌の場として利用されており、また水面はカモ類の休息の場となっている。







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 松山東雲短期大学

 氏名 石川 和男

調査

方法

 1 現地調査 1989年5月5日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



愛媛県自然渚の現況調査報告U 愛媛県 1980
岩松川河口の自然(愛媛の自然第27巻) 県立博物館 1985


 

 

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