地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

10

17

東予市河原津

河原津

都道府県名

愛媛県


 

 

 

 

1.地形・底質
 標本区は大崎ヶ鼻から河原津干拓地の間の約27haで、海岸延長約740m、沖出し幅約400mの前浜干潟である。干潟南の干拓地との境に小河川が流入する。底質は大部分が砂であるが、みお付近では泥混川の砂、河口付近は泥混じりの礫である。海水の清澄度は良好。
2.海岸改変状況
 干潟南の干拓地が護岸されている以外は自然海岸である。
3.植生
 干潟と陸域の間は護岸で分断されており、干潟内には顕著な植生は存在しない。
 護岸の背後地は住宅地、水田などである。











1.底生動物
 測線全体を通じて、二枚貝、巻貝類など底生動物の個体数はゴカイを除き少ない。ゾーン別にみると、上部ではホトトギス、カリガネエガイなどがみられ、かつて多産したシオフキは見られなかった。中・下部ではバカガイ、マテガイ、ツメタガイ、アナジャコ類、ユムシなどがところによってみられるが、個体数は少ない。低潮線付近にはキサゴ類がみられた。全般に20年以前に比べると、種数、生息密度ともに激減した。特にノリ養殖場となって以来、減少が著しい。かつて普通に見られたカブトガニも現在は確認されていない。
2.藻場
 干潟沖には約20年以前にはアマモが分布していたが、現在は見られない。







 大新田の北西に位置する。かつては大新田まで連続した広大な干潟であったが、1957〜1968年の間に干拓により干潟は縮小し、シギ・チドリ類の渡来も減少した。
 年間を通じて10数種のシギ・チドリ類が確認されている。渡りの最盛期は4月と9月で最大時には渡来数は100羽を越える。シギ・チドリ以外にカモ類、カモメ類、またワシタカ類も見られ、この干潟で記録された鳥類の総種数は約70種にのぼる。
 干潟はシギ・チドリ類の採餌の場として利用されており、また水面はカモ類の休息の場となっている。







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 松山東雲短期大学

 氏名 石川 和男

調査

方法

○1 現地調査 1989年6月4日
○2 資料調査
○3 ヒアリング



東予市誌(第4章生物) 東予市 1987
河原津の生物(愛媛の自然第28巻) 県立博物館 1986
愛媛県自然渚の現況調査報告T 愛媛県 1978


 

 

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