地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

19

20

倉敷市

高州

都道府県名

岡山県


 

 

 

 

1.倉敷市児島唐琴沖の祖父祖母島の東方に、大潮時、広く干出する砂洲の干潟。東西約1.1km、広さ約13haの「へ」の字形で、潮間帯下部に相当する。東西方向に微高地が連なり、南側へはなだらかに深くなっている。最高地点を起点とし、南方番ノ洲方向に測線を設けた。測線上に東から潮下帯が割り込んだ状況で、起点から約20m地点に低潮線があり、これより以遠は潮下帯のアマモ場が続き、起点から約130m地点の低潮線以遠は再び微高地の潮間帯下部である。沖出しの150m地点を経て、起点から約300m地点で再び潮下帯となる。砂底で、水は清澄、きれいである。
2.自然そのもので、人工はない。
3.低潮線近くの潮間帯下部に、コアマモの疎生群落が点在、アナアオサ、ミルの点在を認める他は、干潟内に顕著な植生は認められない。干潟に接し、広く潮下帯にアマモ場がある。











1.潮下帯のアマモ場内の調査地点を含めて、確認種数は65種と多い。なかでも節足、軟体、環形動物が多く、大半を占めている。干潟上部の微高地部では、潮流による砂の移動、潮干狩による踏圧や海底の撹乱の頻回のため、動物は少ない。干潟下部の低潮線近くでは軟体動物のアサリが卓越して数多く、イトゴカイ科、ケヤリ科、スピオ科(以上環形)、ホシムシ類(星口)、アラムシロガイ、ホトトギスガイ(軟体)、ヤドカリ類、アナジャコ(以上節足)が数多く、ハスノハカシパン、クモヒトデ類(以上棘皮)、が得られた。そして、踏圧が頻回の起点近くでは、アサリ、キサゴ(以上軟体)、スピオ科の他は数少なく、種数も少ない。また、潮下帯のアマモ場内では軟体動物の腹足類の種数は少ないが、上記低潮線上部の動物相に匹敵する動物相が得られた。
2.干潟に接し広く潮下帯にアマモ場がある。







 満潮時小群で群れるカモメ類を見るが、満潮時の鳥類の利用はほとんどない。大潮干潮時に出現する干潟で、シギ・チドリ類の利用はあるものと考えるが、海岸より距離を隔てた地であり、適切な資料も見当らない。







・著名なアサリの潮干狩地として親しまれている。
・当該地域を含めて、広い地域で地形を改変するリゾート開発計画がある。





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 川崎医大

 氏名 佐藤 國康

調査

方法

 1 現地調査 1989年7月20日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

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