地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

18

18

岡山市

高島

都道府県名

岡山県


 

 

 

 

1.児島湾に浮かぶ高島から東方に広く干出する前浜干潟。湾内環境に位置し児島湖、旭川の流排水の流路にあり、淡水の影響もある。干出域約44haで、大潮干潮時の汀線は起点より約920mある。高潮線は約9m幅の砂浜にあり、砂浜に続く約30mは砂泥底で、深くなるにつれて泥分を増す。砂泥底以遠低潮線まで一様な泥底が広がっている。起点から230mのところに干潟の含海水を流出する南東方に向う幅約10mの「みお」様の浅い溝がある。海水の清澄度は良いとはいえず、少し濁っている。
2.かつて海水浴場であったころの石垣を島東岸中央に残すが、おおむね自然海岸で、後背地は林地である。
3.干潟内に植生は認められない。陸域にツルナ、ハマヒルガオなどの海岸植物を認めるが生育範囲は狭小で、後背地はウバメガシ、タケ類など雑木の林である。











1.クシケマスオガイ、ヤマトオサガニ、フタミゾテッポウエビ、アナジャコが全域に及んで得られ優勢種といえる。このうちクシケマスオガイが数的には多いが、上部には少ない。下部で、オキシジミガイの生息を認めたが、確認種数は22種と少なく、軟体動物の貝殻は数多いのに生貝が少ない。また、環形動物の種数も個体数も少ない。健康とはいえず、重傷か、不健康な状態である。
2.干潟内に植生は認められない。沖合の潮下帯に藻場はない。







 高島にアオサギ、コサギを中心とし、ダイサギ、アマサギ、ゴイサギその総数約600羽の大きなコロニーがある。このためサギ類の干潟の利用は多い。冬にはヒドリガモ、マガモなど1000羽を越えるカモが渡来水面を利用している。







・全島域が瀬戸内海国立公園である。
・1974年、島の東中央の砂浜にカブトガニの産卵を認め、泥地に小個体、脱皮殻を認めたが、今調査では小個体、脱皮殻も確認はない。また、数多くいたアサリも認めない。
・島中央の林にアオサギ、コサギ、ダイサギ、アマサギ、ゴイサギ約600羽による大きな集団営巣がある。





 
 
 
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調

 所属 川崎医大

 氏名 佐藤 國康

調査

方法

○1 現地調査 1989年7月5日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

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