地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1989

11

 

牛窓町

師楽

都道府県名

岡山県


 

 

 

 

1.錦海湾湾口に位置する師楽港にある前浜干潟。標本区としたのは師楽港奥部の西半分の干潟で、干出域は約3.3ha。沖出し幅は起点の人工護岸端から約95m。中央に流入する地下管を通しての小川があり、小規模のみおがある。高潮線は人工護岸にあり、護岸に接しての約4m幅は巨礫の点在する砂底で、これより以遠は泥底が低潮線まで続く。干潟内、測線近くに、砂泥の微高地がある。測線域は船繋留場としてかつて浚渫していた場所で、最近干潟が戻ってきたところと聞く。護岸が海に迫る湾奥部中央の他は自然海岸が残っている。
2.起点とした人工護岸に高潮線があるが、この東西には砂浜の自然海岸で、後背地は水田や畑作地である。
3.干潟内に植生は認められない。











1.全域を通じてニホンスナモグリ、イトゴカイ科が優勢で、これらに次いでゴカイ科が上部に、アナジャコが中部・下部に、ギボシイソメ科が下部に数多く全域におよんで認められ、数は多くないがヤマトオサガニ、イワガニ科、クシケマスオガイが全域にわたって確認された。さらに上部ではコメツキガニ、ハクセンシオマネキ、中部・下部ではフタミゾテッポウエビ、シャコを認めた。確認種数は21種と多くはないが、泥棲種が多く、個体数はやや豊富といえる動物相である。
2.干潟内に植生は認められない。また沖合の潮下帯にも藻場は認められない。







 隣接する錦海塩田踏地は県内最大のシギ・チドリ渡来地として著名で、広大な湿地、草原があり、約120種の野鳥が確認されている。アオアシシギ、タカブシギ、トウネン、シロチドリを中心にセイタカシギ、ホウロクシギなど、また水域にはキンクロハジロ、コガモ、マガモなどのカモ類の多数の渡来がある。このため、利用度は低いが、当該地の利用はあるものと考える。







瀬戸内海国立公園地域である。





 
 
 
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1


 

 

 


調

 所属 川崎医大

 氏名 佐藤 國康

調査

方法

○1 現地調査 1989年7月18日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

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