地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1990

4

9

西宮市

甲子園浜

都道府県名

兵庫県


 

 

 

 

1 地形・底質
 大阪湾奥部に残された前浜河口干潟。標本区は、下水処理場放流口横に出た沖出し幅約200mの部分。干潟面はほぼ同じ傾斜で低潮線まで続いており、満潮時には背後の護岸まで没する。底質は、大部分は粗粒の砂であるが、約3cm〜7cm下は黒色を呈した還元層になり、硫化水素臭を発する。この地区は、以前は陸地であったものが水没したもので、コンクリート片や浮石等が所々にある。海水の清澄度はあまりよくない。
2 海岸改変状況
 干潟の海岸線はすべて人工化され、高潮線には護岸が設置されている。背後は、宅地や公園となっている。
3 植生
 干潟内には、顕著な植生は存在しない。











1 底生動物
 測線全体を通じて生物の個体数は極度に少ない。貝類ではアサリ、浮石の下にイソガニ、その他ヤドカリ類が散見される程度である。干潟内の浮石やコンクリート片には、フジツボ、ムラサキイガイの稚貝の付着がみられる。
2 藻場
 干潟内には顕著な藻場は見られないが、点在する浮石やコンクリート片にはアオサ、アオノリが密生している。







 大阪湾沿岸の数少ないシギ・チドリ類の渡来地として知られており、約18種のシギ・チドリ類が確認されている。
 干潟とその前の海面で見られる鳥類は58種であるが、その内訳は冬鳥が23種、候鳥が15種、留鳥が15種、夏鳥が5種となっている。
 優越種としてはハマシギ、ユリカモメが優位を占め、次いでヒドリガモ、ドバト、ホシハジロが多く見られる。
 〔資料確認:兵庫県の鳥類 甲子園浜調査者  兵庫野鳥の会  坂根 干 氏〕







 干潟とその沖の海面に国設鳥獣保護区が設定されている。
 海岸に近い側は、鳥獣保護区の特別保護地区に指定されている。





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 保健環境部環境局環境管理課

 氏名 柴田 剛

調査

方法

○1 現地調査 1990年9月21日
○2 資料調査
 3 ヒアリング



1 兵庫県の鳥類(兵庫県鳥類生息分布調査報告書):平成元年 兵庫県
2 平成2年度 兵庫県鳥獣保護区等位置図:兵庫県


 

 

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