地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1990

35

5

赤穂市

唐船

都道府県名

兵庫県


 

 

 

 

1 地形・底質
 播磨灘西部の千種川左岸河口から海岸にかけて干出する干潟。標本区は河口部と海岸部あわせて約6haで、沖出し幅は最大で約100m。底質は細砂であるが、上部では深さ10cm程度で黒色の還元層が現れる。
 また、下部では砂の粒径が小さく底質は柔らかい。海水の清澄度はおおむね良好である。
2 海岸の改変状況
 干潟の海岸線はコンクリートにより人工化されているが、一部の区間では干潟と護岸の間に養浜が行われ、海水浴場として利用されている。
3 植生
 干潟内には、顕著な植生は存在しない。護岸の後背地は、都市公園として整備されている。











1 底生動物
 全体を通じて、生物相は多いとはいえない。貝類は、中部でアサリ、カガミガイが普通に見られるが、その他の貝類は見られない。突堤にはムシロガイが付着している。カニ類は、ヤマトオサガニ、オサガニ、コメツキガニが見られたが、特に多いということはなかった。アナジャコ類は比較的一様に分布しているが、特に多いわけではなく、ヤドカリ類も少なかった。ゴカイ類は下部では比較的多く見られたが、全体としてはそれほど多くない。
2 藻場
 T字型の突堤の内側の潮だまりにはオゴノリやアオサがみられたが、他には顕著な藻場は見られない。







 この干潟は餌となる生物が少ないため、シギ・チドリ類の渡来数は比較的少ない。春季及び秋季にはハマシギ30羽前後、少数のシロチドリ、コチドリ、メダイチドリ、ダイゼン、トウネン、ヒバリシギ、チュウシャクシギ、オバシギ、タシギ等と、希にホウロクシギが見られる。冬季にはシロチドリ100羽前後、ハマシギ50〜60羽の他にイソシギ、タシギが見られ、ダイゼンが少数越冬する。近年はカモ類の渡来数が著しく増加し、12種2,00羽程度が見られる。カモメ類は、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、セグロカモメが見られる。ワシ・タカ類は、常時数羽のミサゴの飛翔を見ることができ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、オオタカ、ハイタカ等も見られる。一昨年からウミウが小数見られるようになった。 
(情報提供:西播愛鳥会  重政 慶三 氏)







1 海水浴場、潮干狩場として利用され、潮干狩のためアサリの放流が行われている。
2 海域は、瀬戸内海国立公園の普通地域に指定されている。





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 保健環境部環境局環境管理課

 氏名 南 真二

調査

方法

○1 現地調査 1990年9月28日
 2 資料調査
○3 ヒアリング



 


 

 

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