地 図
番 号 |
調査区
番 号 |
市 町 村 名 |
地 名 |
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調査年度 |
1990 |
27 |
4 |
御津町 |
新舞子 |
都道府県名 |
兵庫県 |
環 境 の 概 況 |
1 地形・底質
播磨灘西部に干出する前浜干潟。標本区は、都市河川の富島川の西側に広がる約14haで、沖出幅は約150mである。干潟面は、ほぼ同じ傾斜で低潮線まで続いている。
底質は大部分が粗粒の砂であるが、富島川河口部付近は泥まじりの細砂が分布する。海水の清澄度は、おおむね良好である。
2 海岸改変状況
干潟の海岸線は、大部分の高潮線が一車線道路の低いよう壁となっている。背後は、海水浴や潮干狩のための海の家が建ち並んでいる。
3 植生
干潟と陸域の間は道路で分断されており、干潟内及び砂浜には顕著な植生は存在しない。 |
底 生 生 物 相 の 概 要 ・ 特 徴 |
1 底生動物
側線は、干潟の中央にある底質が粗粒の砂の所を選んだ。側線全体を通じて生物の個体数は多い。貝類ではアサリが普通に見られるが、他の二枚貝類も多く見られる。カニ類は、特にコメツキガニが多く、干出面一面に砂団子の小山をつくっている。その他、アナジャコ、ゴカイ類も普通に見られ、潮だまりにはエビ類、魚類も見られる。
ゾーン別には、上部ではやや種類が多いが、中央部、下部ではカガミガイ、マテガイ、バカガイ、クシケマスオガイも見られるようになるとともに、アナジャコの個体数も多くなっている。
2 藻場
干潟内には藻場はないが、沖側の潮下帯一帯にオゴノリの繁茂が見られる。 |
鳥 類 の 渡 来 状 況 |
西播磨地方では有数のシギ・チドリ類の渡来地であり、年間を通して約20種類のシギ・チドリ類を観察することができる。
渡りの最盛期は4〜5月と9月頃で、主な種としてはハマシギ、キアシギ、チュウシャクシギ等で、ダイシャクシギやホウロクシギのような大型のシギも見られる。その他の鳥類では、カモメ類やサギ類も多く見られ、干潟に隣接してサギ類のコロニーもある。干潟はカモメ類やサギ類の餌場として利用されており、カモメ類も休憩の場として多く利用している。
(情報提供:西播愛鳥会 三谷 康則 氏) |
そ の 他 特 記 事 項 |
1 海水浴場、潮干狩場として利用され、潮干狩のためアサリの放流が行われている。
2 瀬戸内海国立公園に指定されている。
(陸域:第2種特別地域、海域:普通地域) |