地 図
番 号 |
調査区
番 号 |
市 町 村 名 |
地 名 |
|
調査年度 |
1990 |
18・27 |
1 |
姫路市 |
的形 |
都道府県名 |
兵庫県 |
環 境 の 概 況 |
1 地形・底質
播磨灘中部に干出する前浜干潟。標本区の範囲は、都市河川の的形川と西浜川の間約5haで、沖出幅は最大100m。
底質は砂質であるが、上部では小石がまじる。海水の清澄度は、おおむね良好である。
2 海岸改変状況
干潟の海岸線は砂浜になっており、背後地は塩田跡地で、廃棄物の埋立処分場として利用されている。
3 植生
干潟内には顕著な植生は存在しないが、砂浜とその背後には、ハマゴウ、ハマボウフウ、コウボウシバなどの海浜植物群落が見られる。 |
底 生 生 物 相 の 概 要 ・ 特 徴 |
1 底生動物
側線の中部及び下部では二枚貝が多いが、上部では小石まじりの底質のため貝類や他の生物も多くはない。
二枚貝では、アサリとクシケマスオガイが特に多く、他にカガミガイやバカガイが見られた。カニ類では、コメツキガニがやや多く見られたが、他のカニ類は見られなかった。また、アナジャコは比較的多く、ゴカイ類も上部では多く見られた。
2 藻場
干潟内には藻場は見られない。 |
鳥 類 の 渡 来 状 況 |
干潟の背後にある塩田跡地や水路には多くの鳥類が見られるが、海岸部は、干潟の規模が小さいため、見られる鳥の数はあまり多くない。
当該干潟で主として見られる鳥類は、シギ・チドリ類のシロチドリ、コチドリ、チュウシャクシギ、ハマシギ、キョウジョシギなどであり、ワシ・タカ類のミサゴの姿も見られる。
干潟は、海水浴と潮干狩の期間を除いて、シギ・チドリ類の採餌の場として利用されている。
(情報提供:兵庫県自然教室 工 義尚 氏) |
そ の 他 特 記 事 項 |
1 海水浴場、潮干狩場として利用され、潮干狩のためアサリの放流が行われている。
2 後背地は、大規模な土地区画整理事業が計画されている。 |