地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1990

24

41

尾鷲市

矢ノ川河口

都道府県名

三重県


 

 

 

 

1.地形・底質
 尾鷲湾奥部、中部電力三田火力発電所脇に流れ込む矢ノ川河口に干出する河口干潟。標本区は、発電所設置の対岸に沿った約3haで、沖出し幅は約300m。この干潟の上に発電所の温排水が流入する。干潟面は中央部および沖合の部分がやや高くなっているものの、他はほぼ同じ傾斜で低潮線まで広がっている。底質は大部分が砂で、沖合になると礫が混ざっている。海水の清澄度は極めて良好である。
2.海岸改変状況
 干潟の海岸線はすべて人工海岸。対岸は火力発電所、背岸は道路と砂浜、沖合に火力発電所のシーバースがのびている。
3.植生
 干潟内には植生はない。背後の砂浜は雑草が繁っているにすぎない。











1.底生動物
 上層部ではニホンコツブムシだけが採集された。中層部から下層部にかけてアサリの放流場所となっているが、アサリの殻だけが顕著でほとんど見られなかった。またゴカイ類が少し見られただけで、他の生物は採集されなかった。
 干潟としては、非常に悪い状態である。
2.藻場
 干潟周辺に藻場はなし。







 年間を通じて、近くで繁殖するアオサギ、コサギが採食、休息に訪れるが、数は少ない。シギ・チドリ類はきわめて少なく、イソシギ、キアシシギ、コチドリなどが3〜5月、8〜10月にごく少数渡来するにすぎない。







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 海の博物館

 氏名 平賀 大蔵

調査

方法

○1 現地調査 1990年11月17日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

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