地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1990

8

13

三雲町

五主前

都道府県名

三重県


 

 

 

 

1.地形・底質
 雲出川河口、五主海岸前に干出する河口干潟。標本区は五主海岸前に広がる約92haで、沖出し幅は約700m。干潟面は河口部分がやや高く、他はほぼ同じ傾斜で低潮線まで続いているが、ところどころに水たまりができている。底質は砂で、海水の清澄度は良好である。
2.海岸改変状況
 干潟の海岸線はすべて人工海岸(堤防・道路)でおおわれており、背後は水田近くに養魚場がある。
3.植生
 干潟と陸域の間は、砂浜をへて防波堤で分断されており、干潟内に植生はない。











1.底生動物
 上層部より上の砂地ではスナガニの穴があり、海水がひくとコメツキガニの砂ダンゴが見られる。潮だまりにはハゼ類、クルマエビの稚エビ、チゴガニが見られた。
 沖はアサリの漁場となっているので稚貝が多く採集された。中層部から下層部では種々の個体が多くとれ、中でもアサリ、ウミニナ類、ゴカイ類が顕著であった。
2.藻場
 干潟の南部の低潮線付近及びその沖合に、局部的にアマモ場、オゴノリ場が分布している。(ヒアリング調査による)







 シギ・チドリ類では、ハマシギ、シロチドリが越冬し、ハマシギは最高500羽程がみられるが、シロチドリの個体数は少ない。春(4〜5月)と秋(8〜10月)には、ハマシギ、シロチドリのほか、ダイシャクシギ、オオソリハシシギなど、ごく少数の大型シギ類をはじめ、キアシシギ、ダイゼン、ソリハシシギなどが渡来する。冬期(11〜3月)には、ヒドリガモ、オナガガモを中心としたカモ類が多く、最高1500羽程になる。これらは雲出川河口部及び香良州浦南にかけての干潟及び水面を行動し、採食・休息に利用している。カモメ類は主に9〜4月に、ユリカモメ、セグロカモメ、ウミネコがみられるが、数は多くない。また、カワウが冬期には最高100羽程みられる。







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 海の博物館

 氏名 平賀 大蔵

調査

方法

○1 現地調査 1990年8月23日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

目次へ


総目次へ