地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1990

5

8

川越町・四日市市

朝明川河口

都道府県名

三重県


 

 

 

 

1.地形・底質
 伊勢湾奥部、朝明川河口域に広がる河口湾。標本区は、河口域に広がる約26ha、沖出し幅約500m。干潟の北岸は埋立てられ、そこに中部電力川越火力発電所が立地、稼動している。干潟面は、ほぼ同じ傾斜で低潮線まで広がっているが、ところどころにやや砂が盛り上がり高くなっている部分も存在する。底質は砂で海水の清澄度は良好である。
2.海岸改変状況
 干潟の海岸線はすべて人工海岸(堤防・道路・発電所)でおおわれ、背後には工場等が立ち並んでいる。
3.植生
 満潮時には、堤防まで潮が満ち、ごく一部残る砂浜にも植生はない。











1.底生動物
 上層部の生物は全く見られず、中層部から下層部にかけてオキシジミとイソシジミが少し見られ、ゴカイ類はよく採集された。冬期であるので、遊泳しているゴカイ類が多く見られた。干潟としては非常に悪い状態である。
2.藻場
 干潟周辺に藻場はなし。







 この干潟に渡来する鳥類は種・個体数とも多く、主なものはシギ・チドリ類、カモメ類、アジサシ類、サギ類とカワウである。シギ・チドリ類は春(4〜5月)、秋(8〜10月)には、17種程が記録されており、ハマシギ、シロチドリの個体数が多く、オオソリハシシギ、ホウロクシギなど、大型シギもごく少数ながら渡来する。ハマシギとシロチドリは、越冬群も含め、最高各々約700羽、約100羽がみられる。カモメ類は主に9〜5月に渡来、ユリカモメを主として、セグロカモメ、ウミネコ、カモメが混じり、最高4000羽程になる。アジサシ類はコアジサシとアジサシで、とくに8〜9月に多く、3000羽をこえることもある。サギは8〜10月にダイサギ、コサギが最高100羽程みられる。カワウは秋冬期に80羽程がみられるが、カモ類はオナガガモ、ヒドリガモなどがみられるが、数は少ない。







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 海の博物館

 氏名 平賀 大蔵

調査

方法

○1 現地調査 1991年1月19日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

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