地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1991

7

45

日立市

茂宮川

都道府県名

茨城


 

 

 

 

 日立港に注ぐ茂宮川の河口に広がる泥干潟である。大潮時の最大沖出し幅は30m、面積1haで、底質は主に泥質であるが、上流側に砂質の場所もある。干潟の後背地は、アシ原から土手へと続いている。
 この干潟は、昭和51年に河口変更(日立港の築港工事に伴う)が行われた結果、波浪の影響を受けて、現在のように形成されたものである。











 小さな干潟であるが、ゴカイ、アサリ、ケフサイソガニ、ユビナガホンヤドカリ、アナジャコ、ニホンドロソコエビ、ウエノドロクダムシ、イソコツブムシなど汽水性の干潟を代表する底生動物が出現する。特に、ゴカイ、ケフサイソガニ、ニホンドロソコエビの個体数が多い。カニ類は、泥質の場所にはチゴガニ、ヤマトオサガニ、砂質の場所にはコメツキガニが棲息する。アシ原にはアシハラガニとアカテガニが棲息しており、両種の間に棲み分けが見られる。







 4月と9月の年2回の調査では、イソシギ、タシギ、キアシシギ、メダイチドリ、タカブシギ、ハマシギなどが見られる。個体数は少なく、20〜100羽程度記録されるにすぎない。ガン、カモ類の記録はほとんどない。日立港の築港以降、シギ、チドリの個体数は少しずつ減少傾向にある。

(ヒアリング、茨城県野鳥の会)







 現在、干潟の200m上流で護岸工事が行われている。近い将来、市街地からの生活排水を茂宮川に流す計画がある。





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 日立一高 那珂湊水産高 那珂湊一高

 氏名 井上 久夫 鴨川 充 日賀野 晴彦

調査

方法

○1 現地調査 平成3年7月23日
○2 資料調査     8月26日
○3 ヒアリング    10月6日



日立港築港工事記録(日立港湾事務所)
茂宮川河川工事記録(高萩土木事務所)


 

 

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