地 図 番 号
調査区 番 号
市 町 村 名
地 名
調査年度
1991
9
5
釜石市
片岸
都道府県名
岩手県
環 境 の 概 況
1.地形・底質 唐丹湾奥部の片岸川右岸に干出する約2haの河口干潟である。高潮帯は約10%の勾配となっており、中潮帯からは緩やかな傾斜となっている。沖出し幅は約100mである。 川に沿って大きな礫があり、川から離れると砂が分布する。砂の数cm下には径2〜3mmの礫が多い。 2.海岸改変状況 海岸線にはすべて護岸が設置され、舗装道路となっている。 3.植生 干潟内には全く存在しない。護岸の後背地には松林がある。
底生生物相の概要・特徴
1.底生動物 高潮帯上部にはヒメハマトビムシ(ヨコエビ類)が多く、ヒメスナホリムシ、ハマダンゴムシ(ダンゴムシ類)も出現する。下部には淡水の浸出がみられ、生物はみられない。中潮帯〜低潮帯にはニホンスナモグリ(アナジャコ類)、ゴカイ類が多く、二枚貝ではイソシジミ、カガミガイ、アサリ、サラガイ、ウバガイ、アサヒキヌタレガイが出現するが、個体数は少ない。測線外の大きな礫の下にはイソガニが普通にみられる。 2.藻場 中潮帯より下の礫にはオゴノリ、アオサが生育している。潮下帯にはアマモ場が分布している。
鳥類の渡来状況
シギ・チドリ類の渡来は非常に少ない。カモメ類は周年みられる。
その他特記事項
位置図 5万分の1
概 況 写 真
調 査 者
所属 岩手県南部栽培漁業センター 氏名 内田 務
調査 方法
○1 現地調査 1991年7月10日 2 資料調査 3 ヒアリング
資 料 名