地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1991

12

1、2

むつ市

芦崎

都道府県名

青森県


 

 

 

 

1.地形・地質
 むつ市の大湊湾の芦崎にある砂嘴の内側に広がった前浜干潟。調査地域は、このうち面積の最も大きい干潟とそれに隣接する干潟、約20haを対象にした。調査地域外の西側には、宇曽利川が流入している。干潟面には、澪筋はほとんど見られず、ほぼ同じ傾斜で低潮線まで続いている。底質は岸側でやや泥分が多く、沖では砂泥となる。また、岸側の泥砂域には、一部層状に油分の層が見られた。海水の清澄度はおおむね良好である。
2.海岸改変状況
 海岸線から芦崎に向かって海上自衛隊の艦船の船着き場が一部伸びているが、そのほかは、自然の状況を呈している。
3.植生
 干潟地には、特に植生は存在しない。後背地は、クロマツの植林地が広がっている。











1.底生動物
 二枚貝では、イガイ類、カキ類、カガミガイ、アサリ、イソシジミ、シラトリガイ類、巻貝では、キサゴ類、ウミニナ類、ムシロガイ類が、また、その他カニ類、ヤドカリ類、ユムシ・ホシムシ類、ゴカイ類が確認され、浅所より出現種及び量とも多く、生物相は豊かである。ゾーン別には、中部より岸側でウミニナ類が多く、中部を中心にアサリが、また、下部のみイガイ類、カキ類が見られた。特にカキ類、アサリ類は低塩分を好み、少なからず、この海域が陸水の影響を受けていると考えられる。
2.藻場
 上部では、モズクが多少確認されたほか、アマモが所々に見られた。この沖合の潮間帯以深では、アマモ場が確認されている。







 当地は、オオハクチョウをはじめとするガンカモ類などの冬鳥の飛来地となっている。特にコクガンの飛来地としては、全国有数の地である。平成3年度のガンカモ科鳥類の生息調査によるとオオハクチョウ280羽、スズガモ935羽、カルガモ859羽、ホオジロガモ290羽、マガモ273羽、キンクロハジロ102羽など合わせて2,961羽が確認された。
 シギ・チドリ類については、コチドリ、ハマシギ、イソシギなどが飛来し、採餌場として利用しているが、数は多くない。







 特になし。





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属 青森県自然保護課

 氏名 吉田 均

調査

方法

○1 現地調査 1991年6月13日
○2 資料調査
 3 ヒアリング



市町村別鳥獣生息状況調査報告書(青森県)
角川日本地名大辞典、平成3年度ガンカモ科調査(青森県)
第2回自然環境保全基礎調査(干潟・藻場・サンゴ礁分布調査報告書)
地形図(2万5千分の1)


 

 

目次へ


総目次へ