1.調査結果の概要


 本県には、平内町の浅所、むつ市の芦崎の2地域に干潟が分布しており、今回、標本区として選定した干潟は、浅所、芦崎のそれぞれ1箇所づづである。なお、芦崎は、面積の最も大きい区域とそれに隣接する区域を1箇所とした。

 底生生物は、巻貝のウミニナ類が多く、浅所ではウミニナ類を除いて種類数及び数量とも少なく貧弱であるが、芦崎では、カキ類やアサリ等などが確認されるなど、浅所と比較して豊かな生物相を呈している。

 鳥類については、オオハクチョウ、スズガモ、オナガガモ等のガンカモ類が、多数飛来し、これら冬鳥の貴重な生息地となっている。しかし、シギ・チドリ類については、採餌場として利用しているが、その数は多くない。

 

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