地 図 番 号
調査区 番 号
市 町 村 名
地 名
調査年度
1991
186
88
厚真町
厚真川河口
都道府県名
北海道
環 境 の 概 況
1.地形・底質 厚真川河口部に形成される河口干潟。従来、東港内に流入していた川が、1989年11月の河川切り替えによって、苫小牧東港の東防波堤と東側導流堤の間に形成される約4haで、最大幅は約200m。干潟ができて2年に満たない。干潟面はほぼ同じ傾斜で川面ないし、低潮線まで続く。ただし、右側寄りに若干低くなった凹地がみられた。底質は全体に砂質である。海水の清澄度はおおむね良好である。 2.海岸海変状況 河川切り替え工事の結果形成された干潟であるため、周辺は人口護岸化されている。 3.植 生 干潟周辺には疎生する雑草を除き、まとまった群落を形成する植生は存在しない。
底生生物相の概要・特徴
1.底性動物 測線全体を通じて、砂質海岸性ヨコエビ類のHaustorioides sp.がみられ、1m2あたり数個体から、地点によっては数十個体に達する場合もある。下部帯低潮線付近ではゴカイの生息密度が高く、この他、シロガネゴカイ類、スピオ類等の多毛類がみられた。低潮線付近でエビジャコが確認されたが、その他の中・大型甲殻類あるいは貝類は全く記録されなかった。
鳥類の渡来状況
2.藻 場 干潟全体を通じ、藻場の形成はみられない。 火力発電所および工業港に隣接しており、渡来する水鳥類の個体数は特別多いとはいえないが、鵡川、沙流川とともに太平洋岸における渡りの中継地、休息地として重要であると考えられる。 主として、オオセグロカモメ、ウミネコなどのカモメ類の他、コチドリなどのジギチドリ類、スズガモ、マガモなどのカモ類が渡来する。 参考資料「苫東厚真発電所2号機修正環境影響調査書」 (昭和56年4月 北海道電力株式会社))
その他特記事項
位置図 5万分の1
概 況 写 真
調 査 者
所属 氏名
調査 方法
○1 現地調査 1991年7月13日 2 資料調査 3 ヒアリング
資 料 名