地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1991

7

54

別海町

走古丹西部

都道府県名

北海道


 

 

 

 

1.地形・底質
 風蓮湖内縁部に広く干出する潟湖干潟。標本区は糊口より北西部に拡がる約15haで、沖出し幅は200m前後である。干潟面は100m付近を境に若干深くなり、アマモ場が形成され低潮線まで続く。低質は、基点付近は砂質ながらやや粗く、60m付近で若干細かくなる。アマモ藻では底質がやや黒色を帯びてくる。海水の清澄度はおおむね良好である。
2.海岸改変状況
 湖内干潟の海岸線は、自然海岸であるが湖口付近では近年浸食が目立ってきている(ヒヤリング:別海漁業協同組合)。
3.植生
 干潟高潮線後部に、数m幅の塩沼植生がみられ、その後背部は草地となっている。











1.底生生物
 測線全体を通じ、表面にホソウミニナが極めて多く、また二枚貝のアサリ、キタオオノガイが多くみられた。エゾイソシジミは岸辺に多くみられた。下部帯のアマモ場では、エビジャコやアミ類のNeomysis sp.が多数みられた。
 低潮線付近にはホッキガイが生息する(ヒヤリング:別海漁業協同組合)。
2.藻  場
 干潟中部50〜60mよりコアマモが存在し、下部帯100m付近より、アマモが濃生し低潮線下に続く。







 道東における有数の水・渉腐類の渡来地として極めてじゅうようである。これまでに17科119種(*1)の水・渉腐類が記録されており、種類数だけでなく個体数が非常に豊かである。ことに、シギ科とガンカモ科が多く、これらの鳥類の重要な渡りの中継地、また避難・休息・繁殖地となっている。年間を通じてみると4〜5月と9〜10月が最も多くなっており、最大時には3万羽(水・渉腐類計)を超える。
 代表的な種類としては、オオハクチョウ、ヒシクイ、コガモ、スズカモ、ヒドリカモ、トウネン、キアシシギ、アオヤギなどがいる。
 参考資料(*1)「野鳥生息環境実態調査報告書―風蓮湖―」(昭和55年3月 北海道)







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属

 氏名

調査

方法

○1 現地調査 1991年7月25・26日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

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