地 図
番 号

調査区
番 号

市 町 村 名

地    名

      

調査年度

1991

46

20
21

佐呂間町
常呂町

浜佐呂間
岐阜

都道府県名

北海道


 

 

 

 

1.地形・底質
 サロマ湖内縁辺部に干出する潟湖干潟。但し、佐呂間別川の河口域では河口干潟的要素も加わるものと思われる。標本区は、栄浦市街と佐呂間別川河口とのあいだに拡がる約165haで、沖出し幅は約250mであるが、河口付近では400mに達する。干潟面は岐阜地区では高潮線より約15m域から180m前後まで若干深く水脈を形成する。190m付近より再び浅くなり、250m前後まで干出面を形成し、低潮線へと続く。一方、佐呂間別川河口では高潮線より低潮線までほぼ一定の傾斜で続いているが、360〜380m域に浅い水脈がみられる。底質は高潮線付近はやや粗い砂質で、アマモ場帯は砂質である。水質はおおむね清澄である。
2.海岸改変状況
 栄浦市街部域では、ホテル、小公園建設の為、人口構造物に変わっている。岐阜地区では、道路が隣接しているがおおむね自然海岸を保っている。
3.植   生
 干潟高潮線後部に数mから10m程度の幅で塩泥植物群落がみられ、その後背地は雑木林である。浜佐呂間地区もほぼ同様の景観を示すが、雑木林の後背部は牧草地となっている。











1.底生動物
 測線全体を通じ、ホソウミニナが数多くみられ、また藻場にはタマキビ類(エゾタマキビ、クロタマキビ)が多数認められた。数はそれほど多くはないが、二枚貝のエゾイソシジミ、キタオオノガイが普通にみられ、アサリもところどころで確認された。水脈部のアマモ場はホッカイエビの生息場となっている(ヒヤリング:サロマ湖養殖組合)。沖合部のマウンド上に多数の単穴がみられたが、その中のひとつでニホンスナモグリが確認された。
2.藻  場
 岐阜地区では、干潟の水脈部はアマモの濃生するアマモ場となっている。また、その少し上部にコアマモが疎生している。佐呂間別川河口域はコアマモが広く密生しており、アマモは沖のマウンド手前の水脈部に若干みられた外、低潮線下に濃生している。高潮線に沿って枯死したアマモの帯積がみられる。







 オホーツク海沿岸におけるシギ科、ガンカモ科鳥類の生息地として重要である。特に秋に渡り(10月)の時期に中継地として多数渡来し、最も多いときで3万羽を越える。
 代表的な種類としては、マガモ、スズガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ハマシギなどがいる。また、マガモ、カイツブリ、バンなどの繁殖が確認されている。
 参考資料「北海道の特定環境の概要T―湖沼と水鳥類―」(昭和56年3月 北海道)







 





 
 
 
5



1


 

 

 


調

 所属

 氏名

調査

方法

○1 現地調査 1991年8月9日
 2 資料調査
 3 ヒアリング



 


 

 

 

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