(都道府県名)

 

サンゴ群集現地調査記録票

(表)

調査地

地図名

地図番号

市町村名

市町村コード

地名

館山

523936

館山市

122050

沖ノ島北

群集番号

調査区番号

 

前回調査区

番号との対応

 

調査区概要

本調査区は沖ノ島の北に位置するが、沖合いでの黒潮分岐流反転の影響で、南房総海岸にくらべ、より温暖な海域環境を示し、水深5m以浅では本県唯一の石珊瑚群集の生育地となっている。後背は亜熱帯植物を含む樹林で、岸から沖に向かって傾斜する岩盤が約6層連なっている。水深2-5mのよく発達した海藻群落の間に被覆状、塊状、枝状のサンゴが点在している。大型の群体でも径1mを越えるものは少なく、30〜50cmが多い推定では群落被度は5%を下回っている。とはいえ、浅場でのサンゴ群落生育地として本邦の最北端とみなせる。

調査地略図

調査年月日

1992.03.17

時  刻

13:00〜15:00

水  深

3.5

透 視 度

天  候

気  温

18.5

水  温

18.4

海  況

静穏

項   目

被   度

項   目

被   度

造礁サンゴ 枝 状

卓 状

れ  き

塊 状

死サンゴ

被覆状

死サンゴ堆積

葉 状

植 物 類

W

その他形状

そ の 他

 

 

非造礁サンゴ

 

ソフトコーラル

底生生物

海藻による被覆がみられる

W

T

沿岸陸地の概況

背後にタブ林があり、狭い平坦な磯につづいてやや急深な岩礁となる。

調 査 者

所属

東邦大学理学部

氏名

秋山 章男

吉崎 誠

(裏)

出現造礁・非造礁サンゴ属名・種名

(聞きこみ調査での種も含む)

コモンサンゴ、ミドリイシ類、ハナガササンゴ、ハマサンゴ類

トゲイボサンゴ、サザナミサンゴ、キッカサンゴ、キクメイシ

キクメイシモドキ、キクメイシ類の1種、ナガレハナサンゴ

ハナサンゴの1種、ミズタマサンゴ、チョウジガイ類の1種

14

出現植物類名

アラメ、ヒジキ、ヤツマタモク、オオバモク、クロメ、アオサ、ヘライワズタ、

ユカリ、ウミウチワ

 

 

備考

調査時の遠視度は良好でなかったが、海底に潜水することによりサザナミサンゴ、キクメイシ、ミドリイシ類の確認はできた。

館山在住の三瓶雅鉦氏の協力で、残り11種が当該水域に生育していることが確認できた。

 

 

 

 

 

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