(都道府県)

鹿児島県

サンゴ群集現地調査票

(表)

調査地

地図名

地図番号

市町村名

市町村コード

地名

宇治群島

4629−63

笠沙町

341

宇治向島

群集番号

24

前回調査区

番号との対応

新規

調査区概要

宇治向島センバ浦サンゴ礁。その北部1/3は,ソフトコーラル生育地で,イシサンゴは少ないが中部以南はイシサンゴが多い。ショウガサンゴ優占の異型サンゴ礁である。イシサンゴ類群集発達の第一条件は水深3〜10mの水域が適当な広がりを持つことである。本島は宇治島と共に,古期安山岩よりなり,急崖を以て海に入り,イシサンゴ生育の適地は広くない。

本サンゴ礁の面積は1.5haである。

調査地略図

調査年月日

1987.05.08

時  刻

09:00〜16:00

水  深

3〜10

透 視 度

20

天  候

 

気  温

 

水  温

 

海  況

 

項   目

被   度

項   目

被   度

造礁サンゴ 枝 状

U

卓 状

T

れ  き

T

塊 状

T

死サンゴ

被覆状

死サンゴ堆積

葉 状

植 物 類

その他形状

そ の 他

 

 

非造礁サンゴ

 

ソフトコーラル

U

底生生物

1.オニヒトデ食害状況 B

2.テルピオス被度,各水中写真の20%以下

3.レイシガイダマシの被害なし

T

沿岸陸地の概況

東支那海中の無人島。懸崖を以て水に入る。イシサンゴ類の生育の適地はセンバ浦のみ東岸中央ビロウ湾に定置網あり。島の最高地点清内岳標高319m。

調 査 者

所属

鹿児島県自然愛護協会

氏名

平田 国雄

二葉 実

生森 佳治

(裏)

出現造礁・非造礁サンゴ属名・種名

(ムカシサンゴ属)

(ハナヤサイサンゴ属)

(ミドリイシ属)

 

(アナサンゴ属)

(コモンサンゴ属)

(シコロサンゴ属)

 

(ヤスリサンゴ属)

(ハマサンゴ属)

(ハナガササンゴ属)

(キクメイシ属)

(モンタストレア属)

(トゲキクメイシ属)

(カメノコキクメイシ属)

(コカメノコイシ属)

(ノウサンゴ属)

(ナガレサンゴ属)

(イボサンゴ属)

(ウネサンゴ属)

(オガサワラサンゴ属)

(サザナミサンゴ属)

(トゲカメノコイシ属)

(ダイノウサンゴ属)

(キクカサンゴ属)

ムカシサンゴ,

ショウガサンゴ,ハナヤサイサンゴ

タナミドリイシ(A.recumbens),クシハダミドリイシ,

オヤユビミドリイシ,他5種

カザリアナサンゴ

ボルスコモンサンゴ,キノココモンサンゴ,他1種

シコロサンゴ,(スリバチサンゴ属)オオスリバチサンゴ,

他3種

ヤスリサンゴ

アミメハマサンゴ,他1種

ハナガササンゴ

キクメイシ、他2種

タカキクメイシ

コトゲキクメイシ

カメノコキクメイシ,他3種

コカメノコイシ,他1種

ヒラノウサンゴ,他3種

ナガレサンゴ

イボサンゴ

ウネサンゴ

オガサワラサンゴ

サザナミサンゴ

2種

1種

1種

24

48

出現植物名

写真で判定できた海藻は,次の3種だけである。

紅藻類:カギケノリ,アヤニシキ,エツキイワノカワ

 

 

  

備考

本報告は,1987年に行われた鹿児島県環境保全地区候補地調査の一部である。調査は,潜水撮影と標本採集によった。本報告は,標本と124枚のスライドを点検して作成した。

被度は,スライド中に出現する各種イシサンゴの個体数をもとに算定した

ミドリイシ類は個体数そのものを,葉状のコモンサンゴ類は,個体数の1/2を枝状のショウガサンゴと塊状のキクメイシ類とは,1/3を,非造礁サンゴのイボヤギ類は,1/4を基本数値として算定した。

 

 

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